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『…買いすぎたかな』
用事を終え、高専内の自室を目指して荷物を抱え直す。
今日は気分が良い。
校内に彼がいないのだ。
いつも息を潜めてできるだけ刺激しないよう、ひっそりと生きている私にとっては天国である。
飛び跳ねるように上機嫌で広い階段を登りきる。
視界に飛び込んで来たのは黒い塊だった。
『何、あれ…もしかして人？』
慌てて駆け寄れば、荒い呼吸で倒れているのは夏油君であるという事に気付く。
少し躊躇するも、今日は校内に五条君がいない事を思い出した。
何より、倒れているのに無視して見捨てるなどできなかった。
『…夏油君？大丈夫？…なわけないか』
頬を軽く叩くも唸るだけで応答がない。
くたりと力の抜けた体を支えれば、酷い高熱であるという事に気が付いた。
生憎医務室に人はいない。
いたとしても自分1人で脱力した人間を運びきれる自信がない。
勿論、彼の部屋も分からない。
だが幸い自室はすぐそこである。
買ってきた食材を邪魔にならぬよう壁に寄せ、両手めいっぱいに彼の体を抱えると、転ばぬよう気を使いながらよたよたと歩き出した。
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花央(プロフ) - la19さん» ありがとうございます…！読みにくくなっていないか心配だったのでそう言っていただけると安心します…ありがとうございます！ (2021年3月16日 9時) (
レス) id: 2b70089d86 (このIDを非表示/違反報告)
la19(プロフ) - とても読みやすくて面白いです！お気に入りと作者登録させて頂きました(^^)更新楽しみにしてます！ (2021年3月16日 8時) (レス) id: facfd92d2d (このIDを非表示/違反報告)
花央(プロフ) - はぁぶ。さん» わー！ありがとうございます…！更新頑張ります！ (2021年2月21日 19時) (レス) id: 2b70089d86 (このIDを非表示/違反報告)
はぁぶ。 - (#^.^#)＜（読んでいて、とても楽しいです！頑張ってください！） (2021年2月21日 19時) (レス) id: 07f592de9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花央 | 作成日時：2021年2月21日 16時
