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いのちゃん家は向日葵畑から走って5分くらいのところにあった。
一人暮らしをしているといういのちゃん家は、2階建アパートの2階の角部屋だった。
「ごめん、突然で散らかってるけどどうぞ」
「…お邪魔しま〜す」
いのちゃんの言葉とは裏腹に、部屋は綺麗に整頓されていて。
『建築技法』など、難しそうな本がいっぱい並んでいたり家の模型が飾られていたり。
部屋は思っていたより何倍もシンプルで、それ以外にはテーブルと小さめのソファとテレビ、あとはベッドが端に置いてあるだけだった。
「大ちゃん、」
いのちゃんから着いてすぐタオルを貰い、そのままどこにいれば良いか分からず突っ立ったまま右往左往していると声を掛けられた。
「ん?」
「そのままだと風邪引くからお風呂はいってきな?」
今お湯貯めてるから。
そう言うといのちゃんはテキパキと俺に部屋着のような替えの服を渡した。
「え、いやいや!それは悪いよ!!」
さすがにそこまでお世話になるわけにはいかない。
確かにこのままだと風邪引きそうだけど…
意外と免疫弱いから、俺。
でもいきなり家に上がってお風呂まで借りるなんて図々し過ぎる…!
「いいから入って?いくら夏とはいえ体調崩しちゃうから。それに受験生の大ちゃんを連れ回した俺の原因でもあるし、大事な時期なのにごめんね…」
シュンと、子犬みたいに分かりやすく暗い顔をするいのちゃんを見ていたら
「分かった分かった!じゃあ入らせて!」
単純な俺はコロッと落ちた。
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名無し - 更新待ってます^_^ (2019年6月9日 0時) (レス) id: 71ea7d0ed2 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - なっつんさん» なっつんさんありがとうございます!前回のも読んでくださってるんですね!嬉しいです(^^) (2019年4月11日 21時) (レス) id: 24ff9466d8 (このIDを非表示/違反報告)
なっつん(プロフ) - 前回の学パロほんとうに大好きです!いまでも読んでます!ありがとうございます!! (2019年4月10日 13時) (レス) id: 4ea7c8b57a (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年4月8日 17時