sugar & bitter

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いのちゃんと別れて栄養学部棟まで見学に行き、山田と知念と合流した。


「いや〜特別講義良かった！高校と全然ちげえの！」


「僕もたくさんメモ取っちゃったよ」


山田と知念がキャッキャと嬉しそうに話す。



「大ちゃんは？栄養学部はどんな感じ？」


「あー今日は何もやってないみたいだったから理工学部見てきた…」


「え、理工！？格好良いな大ちゃん」



実はいのちゃんが大学でどんな様子なのか気になってしまい、栄養学部棟を軽く見たあと理工学部棟の見学にも行った。


唯一電気が付いている部屋を覗くと、いのちゃんと数名の男子生徒が楽しそうに談笑していた。



男しかいないんだ…



…ん？なんで今俺安心したんだ？別に女の人がいたって良いじゃん俺には関係ないんだし！！！


自分の邪な気持ちをブンブン振り払って、部屋の脇に掛けてあるプレートを見ると『建築・○○研究室』と書かれてあった。



…いのちゃん、建築学んでるんだ。


伊野尾慧さん、大学生、理工学部
ケーキ屋さんでアルバイト、建築ゼミ…


…なんか俺変態みたいだ。ストーカーと変わらないじゃん。



自分にドン引きして、逃げるように理工学部棟を後にした。

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