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「うん、俺も大ちゃんとお話ししたかったよ」
「へっ…」
小声でそう言うと、店員さんはサラサラと紙に何かを書き出した。
「はいこれ、俺の電話番号。あとでLIME登録しといて?」
綺麗な手から差し出された紙には電話番号と名前が書かれていた。
伊野尾慧…
こうやって書くんだ…字もすごく綺麗。
「あっありがとうございます」
「あ、あと大ちゃん敬語じゃなくて良いから。俺大ちゃんと仲良くなりたいと思ってたんだ」
「え、なんで?ですか…?」
びっくりしすぎて思わずタメ口になってしまった。それを聞いた伊野尾さんはまたクスクス笑った。
「そういう素直で可愛いところ!」
「か、可愛くないです!伊野尾さんの方が可愛いじゃないですか!」
「え?」
……ハッ、しまった!!!また俺勢いに任せて本人に向かって可愛いとか言っちゃった!!!
相手は男、しかも年上なのに…バカ…
「…大ちゃんになら、言われても嫌な気はしないよ」
ポツリと小声で何かを言ったみたいだったけど、上手く聞き取れなかった。
「大ちゃん、栄養学部行きたいんでしょ?案内するよ。俺理工学部なんだけど棟が近いから」
「あ、ありがとう!ございます…」
「ふっ、早くタメ口慣れてね?」
伊野尾慧さん、大学生、理工学部…
顔だけじゃなくて仕草も綺麗。
今日だけで店員さんの新たな情報がたくさん分かった。
「あ、あと」
「ん?」
「いのちゃん♡って呼んで?」
「……っ!!」
あと、それから…
店員さんは、意外とおちゃめだ。
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名無し - 更新待ってます^_^ (2019年6月9日 0時) (レス) id: 71ea7d0ed2 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - なっつんさん» なっつんさんありがとうございます!前回のも読んでくださってるんですね!嬉しいです(^^) (2019年4月11日 21時) (レス) id: 24ff9466d8 (このIDを非表示/違反報告)
なっつん(プロフ) - 前回の学パロほんとうに大好きです!いまでも読んでます!ありがとうございます!! (2019年4月10日 13時) (レス) id: 4ea7c8b57a (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年4月8日 17時