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「じゃあ次二つ目!」


「はい!」


「"さん"じゃなくて"ちゃん"で呼んでください…笑」



「…え?」




少し恥ずかしそうに彼女が発した二つ目のお願いは、予想もしていなかったもので思わず聞き返してしまう。





「あーーー!図々しかったですよね!やっぱなしでいいです!!」



「えっ違うよ!呼んでいいならちゃん呼びする!!」




僕が聞き返したことによって、二つ目のお願いを取り消そうとするAちゃんを慌てて止める。




「わーい、嬉しい!チャンソンくん昨日は"ちゃん"呼びしてくれてたのに、今日は"さん"呼びに戻ってて寂しいなって思ってたんです笑」




そんな可愛いことを言いながら彼女ははにかんだように笑った。





「え!僕昨日からAちゃんって呼んでたの?!」



「そうですよ〜!というわけでこれで昨日の件はチャラなので気にしないでくださいね!」



「うう、面目ない」





────────────────





ご飯を食べた後、一緒に映画を観て過ごしていたらあっという間に日も暮れて、夜。


洗濯してもらって、乾いた服を着た僕は玄関口に立っていた。




「Aちゃん、昨日今日とお世話になりました」


「いえいえ、こちらこそとっても楽しい2日間でした!」




そう言ってにっこり笑う彼女を見ていると、この二人きりの時間がとても名残惜しくなってしまう。



「あ、あのさ、よかったら連絡先教えてくれない?今度休みの日程連絡するから、予定合う時にご飯に行こう」



「ふふ、わかりました〜連絡待ってますね笑」




幸せなひとときに別れを告げ、乗り込んだタクシーの中でカカオの友達欄を眺める。





やった…連絡先ゲットしちゃった!




嬉しさ満点で彼女のプロフィール画像を開いた僕は思わず携帯を落としそうになった。




「お、男とツーショ…」





なんで僕は考えたことがなかったんだろうか、彼女に彼氏がいる可能性を。



あんなに素敵な女性なんだからいない方がおかしいよな…





一気に天国から地獄に叩き落とされてしまった僕は落ち込みながら帰路についたのだった。

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麻樹子(プロフ) - 他も読みたいのでパスワード教えてください (2022年1月29日 17時) (レス) id: 680a9bd736 (このIDを非表示/違反報告)
三篠(プロフ) - あやたかさん» コメントありがとうございます(;_;) チャンソンくん、かっこよさとかわいさ兼ね備えた最強くんですよね… 仕事が繁忙期で最近更新できてないのですが完結まで頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (2021年12月24日 22時) (レス) id: 01d54e2d50 (このIDを非表示/違反報告)
あやたか - めっちゃいいお話です!!やっぱりチャンソンかっこいいし、可愛いですよね……!! (2021年12月23日 7時) (レス) id: da5fb91e76 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:三篠 | 作成日時:2021年9月15日 15時

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