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母国語ではないものの、自分がよく使う日本語が聞こえてきて僕はついそちらに目を向けてしまった。
mくんと日本語で談笑をしていたのは横顔のラインがとても綺麗な女性で思わず目を奪われてしまう。
僕の目線に気がついたのかこちらを向いて微笑を浮かべ、軽く会釈をする彼女の所作に完璧に目を奪われてしまった僕は咄嗟に会釈を返すも、その一連の流れを見ていたmくんにくすくすと笑われてしまう。
「チャンソンくん、口開いてる笑」
「エッ！」
は、恥ずかしい…
隣をチラリと見ると、彼女は口元を押さえてくすくすと笑っていた。
「Aヌナ、お綺麗ですもんね、気持ちわかります…笑」
「うん、すごく綺麗なヌナだね…」
「チャンソンくん、Aさんはヌナじゃないよ」
「ええっ？！」
その僕の驚いた声にまたクスクスと笑っている女性。僕はヒョヌくんの助け舟を無駄にしてしまったようだった。
「私、今年で26歳です笑」
笑いながら今度は韓国語で話す女性の年齢を聞くと僕よりも5個も年下で、すごく失礼な事を言ってしまったことに気づく。
「ごめんなさい…！」
「お気になさらず笑」
『なるほさん、すごく大人びてるもんね〜』
『あらmくん、老けてるって事？笑』
『そうとも言うのかな？笑』
『今の一言全世界の女を敵に回したわよ笑』
嫌味とも取れそうな言葉を、全く嫌味なしにサラッと口にする女性は全然年下に見えなくて。どことなく漂う色気は寧ろ彼女を素敵な大人の女性に見せていた。
「チャンソンくん、Aさんは僕が日本でお店をやってた時によく来てくれてたお客さんなんだ〜」
日本語で話していたせいで置いてきぼりにしてしまったと思ったのか、彼女の紹介をしてくれるmくん。
紹介を受けたAさんは、こちらを一瞥して軽く会釈をする。
慌てて僕も本日二度目の会釈を返すとまた彼女はクスッと笑って前を向き直った。
「ヒョン、また口開いてます…笑」
「あっ」
小声でヒョヌくんに耳打ちされ、なぜ彼女が笑ったのか気づいて恥ずかしくなってしまう。
恥ずかしさ冷めやらぬままにもう一度目線を彼女の方に向けると、すでに彼女は手持ちの本に目線を落としてお酒を煽っていた。
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麻樹子(プロフ) - 他も読みたいのでパスワード教えてください (2022年1月29日 17時) (
レス) id: 680a9bd736 (このIDを非表示/違反報告)
三篠(プロフ) - あやたかさん» コメントありがとうございます(;_;) チャンソンくん、かっこよさとかわいさ兼ね備えた最強くんですよね… 仕事が繁忙期で最近更新できてないのですが完結まで頑張りますので、これからもよろしくお願いします！ (2021年12月24日 22時) (レス) id: 01d54e2d50 (このIDを非表示/違反報告)
あやたか - めっちゃいいお話です！！やっぱりチャンソンかっこいいし、可愛いですよね……！！ (2021年12月23日 7時) (レス) id: da5fb91e76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三篠 | 作成日時：2021年9月15日 15時
