気持ち3% ページ4
｢A電話来てるで！｣
すっかりゲームに夢中になっていた所に不意に坂田に肩を叩かれて携帯を渡される。
着信先を見て私は顔を歪ませた、何故このタイミングなのだろう、取り敢えず坂田から携帯を貰い電話を取る。
｢はい、どうしたん｣
｢なぁ、Aちゃんに会いたい…会えへんかなぁ?｣
普通は彼氏にそう言われれば嬉しいのだろう、でも私は生憎そんな事は微塵も思うこと無く｢ごめん、無理｣と断りを入れて電話を切る。
｢え？ 彼氏だろ？｣
元から大きい綺麗な翡翠の双眼が更に大きく見開きながら私に問いかけた
｢え、まぁそうやね でもいきなり会いたいって言われたかってこっちにはこっちの用事があるし｣
｢Aって意外と淡白やねんな、本間ここのダブル坂は恋に関しては冷めとんな〜｣
坂丸という苗字の私と坂田はなんという腐れ縁なのかクラスが離れた事が無く出席番号がいつも前後なのでいつの間にか二人でダブル坂という何とも微妙なあだ名を付けられていた。
そして、疑問に思ったであろう何故坂田が好きなのに彼氏を作っているかというと、中学生までは私もずっと一途で想い続けてきた。
でも坂田は告白されれば彼女が居ない時は断る事が無かったから常に彼女がいる状態であった、坂田の容姿は誰が見ても整っているというものだからモテない訳がなかった。
そして私は高校生になると同時に坂田と同じ状況でいれば坂田の気持ちが少しでも分かるかもしれない、何より坂田の遊び相手程度にはなれるんじゃ無いかと思い高校生になる時に長かった髪は顎程に整え眼鏡はコンタクトに変えることにした、そして見事に坂田と同じ状況でいる事が出来たのだ。
｢失礼やな！ 振るのもなんや思うから付き合っとんねん！二股とかしてへんし大丈夫やろ！｣
こんな話をしているのに頬をわざとらしく膨らませる坂田に私はまた胸を高鳴らせる、くっそ…あざといなぁ。
私は告白される時は｢私には好きな人がいる、だから接触はハグまで、そして他に好きな人がいてもいいのなら｣と答える、ファーストキスとか、やはりそこは好きな人と、という変なこだわりがあるのだ、なんて面倒臭いのだろう、自分は。
形だけの彼氏に『ごめん、やっぱり無理、新しい人を見つけて』というメッセージを一つ送り皆としているゲームを再開させた。
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もぶ汰(プロフ) - シュークリームさん» ひぇ…有難う御座います…！ 励みになります…！ あの無邪気な坂田さんがどす黒い独占欲を持っていたら素敵だなという気持ちで書かさせて頂きました() そう言って頂けて凄く嬉しいです！ 有難う御座います！ (2018年12月2日 22時) (
レス) id: c1850b058f (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - このお話凄い好きです！！更新頑張ってください！！最後坂田さんがちょっとヤンデレぽくなってるの好きです！！ (2018年12月2日 21時) (レス) id: 69000e4dbc (このIDを非表示/違反報告)
もぶ汰(プロフ) - Mikaduk30632008さん» わわ、有難う御座います！ 励みになります、頑張ります…！ (2018年11月29日 21時) (レス) id: c1850b058f (このIDを非表示/違反報告)
Mikaduk30632008(プロフ) - お話、めっちゃ好きです。更新、頑張って下さい(*｀･ω･)ゞ (2018年11月29日 19時) (レス) id: 7efe66e514 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もぶ汰 | 作成日時：2018年7月31日 6時
