気持ち24% ページ26
「え、何で他の子に頼めば「Aやないと嫌やねん!」あ…うん取り敢えず事情話して」
お願いと言っていたその内容といえば恋人のフリをしてとの事だった、全くもって意味が分からない、それでも私じゃないと、という言葉を言われれば嫌でも胸が高鳴ってしまう、本当やだ、馬鹿 高鳴るな鼓動。
「昨日の事なんやけどな」
そう言い出せば坂田は昨日の出来事を話し出した、話を聞き終わった後高鳴っていた鼓動は一気に聞こえなくなり、その代わりに坂田の言葉で満たされた心には虚無感だけが残った。
「それは流石にあかんのとちゃいます? それでもし仮にAがええよって言った所で何になるん? 金が貰える? 自分らが楽しめる? Aの気持ちはどうなん? 何か得になる事ありますん? それってただAやったら許してくれるからとかってどっかで甘えとるからそんな事言えんのやろ、ちゃんと考えたれや自分だけが良かったらそれでええんか」
唖然としていた私の気持ちを代弁してかセンラ君は今にも胸倉でも掴みそうな勢いで坂田に怒りをぶつけた、すると坂田も申し訳無い表情から段々と苛立ちが見えてきて言葉を出そうと口を開いたのを私は咄嗟に手で口を塞いで急いで言葉を紡いだ。
「センラ君いいよ、有難う センラ君の言い方はきついかもしれんけど確かに言ってる事は間違ってないと思う、坂田が何を思ってそれをしようとしたんかはよう分からんけど坂田も坂田で何か考えた末にその結果が出たんやろ、でもそれは流石に嫌やごめん、まず彼女居るやろ?」
そこまで言った後に坂田の表情を見ると落ち着いたみたいだったので手を口から離す事にする、そうすれば坂田は立ち上がり小さく謝罪の言葉を呟いた。
「俺かって、最初はする気無かってん、賭けとか阿呆らしいしやるつもり無かったんやけど! ……Aの名前出てきたから、Aでそんな事するの嫌やって、でもどうやったら止めれるか分からんくて…それで「坂田が私を騙そうとしてやったんやないならええよ」
坂田の言葉に耳を傾ければ坂田は段々と今にも泣き出しそうな声で話すもんだからつい途中で遮ってしまう、その言葉が嘘じゃ無いのは表情と声を聞けば充分に分かったからもうそれだけでいいのだ、期待したって結局傷つくのは私だけなんだから
「後、あの子とは別れたから、幾ら俺でも二股とかする気無いからな、相手がAやったら尚更」
そんな言葉を言われると期待してしまうじゃないか、本当辞めて欲しい。
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もぶ汰(プロフ) - シュークリームさん» ひぇ…有難う御座います…! 励みになります…! あの無邪気な坂田さんがどす黒い独占欲を持っていたら素敵だなという気持ちで書かさせて頂きました() そう言って頂けて凄く嬉しいです! 有難う御座います! (2018年12月2日 22時) (レス) id: c1850b058f (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - このお話凄い好きです!!更新頑張ってください!!最後坂田さんがちょっとヤンデレぽくなってるの好きです!! (2018年12月2日 21時) (レス) id: 69000e4dbc (このIDを非表示/違反報告)
もぶ汰(プロフ) - Mikaduk30632008さん» わわ、有難う御座います! 励みになります、頑張ります…! (2018年11月29日 21時) (レス) id: c1850b058f (このIDを非表示/違反報告)
Mikaduk30632008(プロフ) - お話、めっちゃ好きです。更新、頑張って下さい(*`・ω・)ゞ (2018年11月29日 19時) (レス) id: 7efe66e514 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もぶ汰 | 作成日時:2018年7月31日 6時