気持ち22% ページ24
「あ！ うらさんおはよ！ 何話してたん俺も入れてや！」
「残念だったな坂田、もうちょっと早く来てたらな〜」
朝にも関わらずハイテンションな坂田にわざとらしく浦田君は言葉を返すと坂田は心底残念そうに項垂れた、どんだけ気になってんの。
「Aもおはよ！」
「おはよ、元気やな」
いつも以上の声量に一瞬肩が上がりつつ、平然を装って返事をする、いつも以上に何か気合い入ってるやん…
そこからは直ぐに予鈴が鳴ったので浦田君は帰っていった、先生も入れ違いで来たので私は本格的に寝ようと腕を枕にして机の上に寝そべる様な体制へ変えた、先生の話は長い、しかも別に重要な事なんて一つも述べてないのだ、その話が面白いと言う人も居るけど私からするとただただ面倒臭い、その一言に尽きた。
「A、なぁA」
頭を軽く叩かれた感覚で私は閉じていた目を再び開いた、元凶を目だけを動かして見やると想像していた通りの人物で溜め息が出る。
「何かねん、人が気持ち良う寝とってんから寝かせてや」
「授業の用意せなあかんやろが！ てちゃうて今日放課後ちょっと残ってや」
珍しく早口に言うから聞き取れた自信はそんなに無いけど恐らく坂田はそう言ったんだと思う
「結構坂田の事待っとうけどな、改まって言うとか珍しいやんどしたん」
「坂田君〜」
それは坂田が口を開きかけた時だった、語尾にハートが付く位の甘い声がこちらに向いてきた、つい昨日聞いたばかりの甘ったるい声に坂田から目を逸らして私は窓の外を眺める事にした、段々その甘ったるい声はこちらに近付いて来てついにはすぐ近くで聞こえてくるようになった
「何や、わざわざ来やんでええのに」
「私が坂田君に会いたくなったの！ ふふ、坂田君は今日も格好良いね」
素直に思った事を言える彼女の姿はとても可愛らしく思えた、元が可愛いのもあるんだろうけど本当に坂田が大好きなんだと私が見ても伝わる程の愛おしそうに見詰める瞳は綺麗で澄んでいて、素直に気持ちを伝える事が出来て、羨ましいなって思ったりして。
「ん、有難うな ちょっと時間ええ？ 二人で話したいんやけど」
優しい声色の坂田の言葉に彼女は嬉しそうに微笑んで坂田の後を着いて行った、その様子を目の当たりにした私の気持ちなんて察してくれ。
「本当やだ」
色々な気持ちが折り合わさってやっと出た細い言葉は風に乗って空へと消えていった。
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もぶ汰(プロフ) - シュークリームさん» ひぇ…有難う御座います…！ 励みになります…！ あの無邪気な坂田さんがどす黒い独占欲を持っていたら素敵だなという気持ちで書かさせて頂きました() そう言って頂けて凄く嬉しいです！ 有難う御座います！ (2018年12月2日 22時) (
レス) id: c1850b058f (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - このお話凄い好きです！！更新頑張ってください！！最後坂田さんがちょっとヤンデレぽくなってるの好きです！！ (2018年12月2日 21時) (レス) id: 69000e4dbc (このIDを非表示/違反報告)
もぶ汰(プロフ) - Mikaduk30632008さん» わわ、有難う御座います！ 励みになります、頑張ります…！ (2018年11月29日 21時) (レス) id: c1850b058f (このIDを非表示/違反報告)
Mikaduk30632008(プロフ) - お話、めっちゃ好きです。更新、頑張って下さい(*｀･ω･)ゞ (2018年11月29日 19時) (レス) id: 7efe66e514 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もぶ汰 | 作成日時：2018年7月31日 6時
