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「ん……寝てたんや…」

目を開け窓をぼんやりと見つめると日光が照らしてきた、寝起きからかまだ少し眠気を感じる脳を叩き起すように起き上がる。

ふと手元にあった携帯を見ると不在着信が坂田から数件、その後に心配をする様なメッセージも入っていた、坂田って意外と心配性だよなぁ、と呑気に考えながら『寝てた』と一言返信をする。

お風呂に入り身支度を整えると良い時間帯になったので私はいつも通り学校へ向かう事にした。


学校へ着くと特にする事も無いため私は机にうつ伏せになる、そうすると時間の経過が早くなるように感じるのだ、目を瞑ると周りの楽しそうに話している声がより大きく聞こえる、。

メイクの様に顔だけじゃなく性格も直ぐに変えられたら良いのに、話し掛けられたら愛想良く笑って返してるつもりなんだけどなぁ、羨ましい。

なんて思ったりして、そんな事を思っても結局自分は実行に移せないからと諦めて何も考えないように目を開けて腕の間から少し顔を出し溜め息を一つつく。

「そんなでかい溜め息ついたら幸せ逃げんぞ〜」

この独特な低く気だるげな声に顔を上げる、誰の顔が見なくても分かった。

「浦田、君 おはよ…坂田はまだやで」

「はよっす、知ってる知ってる、んで そんなでかい溜め息ついてどうしたんだってばよ〜」

話しやすくする為に少ししたふざけを交えて話し掛けてくれる、流石坂田が懐くだけあって頼もしい、何だか安心する。

「ん〜、同性の友達が欲しいけど私性格がこんなんやから上手く話し掛けれんしどうしたもんかな〜って」

「そんなの自分で話し掛ける他無くね?」

その話し掛けるって事が出来んねん!とつい声を荒らげてしまいそうになるのを我慢して浦田君を睨み付けると浦田君の表情は何を言っているのか分からないという様な表情で見詰めて来るもんだからつい溜め息が漏れた。

そうだ、大事な事を忘れていた、浦田君は私とは違うのだ。

話し掛ける事に何の抵抗も無い程にコミュニケーション能力の高い浦田君に私の気持ちを分かってと押し付ける様な事をした所で分かるはずが無い。

何で話し掛けられないかは俺には分からねぇけど話し掛けたい事がお前のしたい事なら行動にうつさないと後悔するぞ、話し掛ける事なんてただなんだからお前はお前のやりたい事をしたらいいの、他人の事考え過ぎてると何も出来なくなるぞ」

「うん、ありがとう浦田君」

その言葉が、浦田君の真剣な表情が単純に嬉しかった。

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もぶ汰(プロフ) - シュークリームさん» ひぇ…有難う御座います…! 励みになります…! あの無邪気な坂田さんがどす黒い独占欲を持っていたら素敵だなという気持ちで書かさせて頂きました() そう言って頂けて凄く嬉しいです! 有難う御座います! (2018年12月2日 22時) (レス) id: c1850b058f (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - このお話凄い好きです!!更新頑張ってください!!最後坂田さんがちょっとヤンデレぽくなってるの好きです!! (2018年12月2日 21時) (レス) id: 69000e4dbc (このIDを非表示/違反報告)
もぶ汰(プロフ) - Mikaduk30632008さん» わわ、有難う御座います! 励みになります、頑張ります…! (2018年11月29日 21時) (レス) id: c1850b058f (このIDを非表示/違反報告)
Mikaduk30632008(プロフ) - お話、めっちゃ好きです。更新、頑張って下さい(*`・ω・)ゞ (2018年11月29日 19時) (レス) id: 7efe66e514 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もぶ汰 | 作成日時:2018年7月31日 6時

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