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「おはよ〜!」

その声に私は眠りから覚めた、少し低めの心地良い声から坂田なんだと分かる、いつも朝が弱い坂田が私よりも早く起きるなんて珍しい。

「何でそんな窓の方を見とるん?」

「坂田が私よりも起きるん早いんやもん、雨降ってないかなぁって」

「俺かってちゃんと早く起きれるわ! それいつの話やねん!」

「小学生位…?」

「小学生のままやと思うなよ?!」

坂田の元気良いツッコミで目が冴えた、これから坂田のツッコミを目覚まし替わりにでもしようかな。

「坂田、制服は」

「持って来てる」

「は?」

ふと気になって尋ねてみると坂田は自分の持って来た赤いリュックを指さした、やるやないか。

「そうか、じゃあええわ私リビング行っとるから着替えたら降りて来いや」

坂田に告げ私は制服を取ってリビングへ向かう、流石に同じ部屋で着替えるっていうのは恥ずかしいし、私が。

そして坂田が降りて来たのは私が身だしなみをきちんと整えた後の事だった、坂田も気を遣ってくれたんだろう。

「坂田君おはよう、ゆっくり寝てた?」

「おはようございます! ぐっすりでした!」

「それは良かった、坂田君のお弁当も作っといたよ〜」

「え! やった! 有難う御座います!」

坂田は二つ並んでいるお弁当をさ嬉しそうに眺め自分の分のお弁当を持ち大事そうに抱きかかえていた、坂田は普段学食だからお弁当は珍しいのだろう、本当に嬉しそうで見ているこっちも釣られて笑顔になる。

「お母さん、いつも有難うね」

その言葉を零して私は自分の分のお弁当を入れて行ってきますという言葉と共に家を出た、後ろからは慌てた様に坂田が着いて来ていた。

「坂田自分の家一旦帰らなあかんやん」

「せやねん! 待っといてぇや!」

「嫌やわ、先行くからな」

一緒に行って修羅場に巻き込まれるとか面倒臭いしね、坂田にそれを言ってもあまり理解を示さない表情をするだろうから言わないけど。

「ケチやなぁ本間」

そんな言葉を吐く坂田を無視して私は学校へ向かった。

*

学校に着き教室へ入るとセンラ君が机の上で寝ていた、いつもよりも結構早くに家を出たから一番乗りだと思っていたらセンラ君が居て少しびっくりした、センラ君はいつもこの時間に来てるんかな。

「今日早いやん、おはよう」

声が発された方向を向くと肘を机についてちらり、とセンラ君がこちらを見ていた、起きてたんか。

「おはよ、センラ君」

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もぶ汰(プロフ) - シュークリームさん» ひぇ…有難う御座います…! 励みになります…! あの無邪気な坂田さんがどす黒い独占欲を持っていたら素敵だなという気持ちで書かさせて頂きました() そう言って頂けて凄く嬉しいです! 有難う御座います! (2018年12月2日 22時) (レス) id: c1850b058f (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - このお話凄い好きです!!更新頑張ってください!!最後坂田さんがちょっとヤンデレぽくなってるの好きです!! (2018年12月2日 21時) (レス) id: 69000e4dbc (このIDを非表示/違反報告)
もぶ汰(プロフ) - Mikaduk30632008さん» わわ、有難う御座います! 励みになります、頑張ります…! (2018年11月29日 21時) (レス) id: c1850b058f (このIDを非表示/違反報告)
Mikaduk30632008(プロフ) - お話、めっちゃ好きです。更新、頑張って下さい(*`・ω・)ゞ (2018年11月29日 19時) (レス) id: 7efe66e514 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もぶ汰 | 作成日時:2018年7月31日 6時

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