気持ち13% ページ14
少し眠たい気持ちを押し殺しシャワーを頭から被る
「何かめっちゃ疲れた」
なんてらしくない独り言を漏らしながら頭や体を洗っていく、私は基本湯船には浸からないので、お風呂に入る時間が少し短いのだ、それに坂田を待たせる訳にはいかないので出来るだけ早くにお風呂を出る事にした。
脱衣所へ出てから気付く、着替えを持って来るのを忘れてた、寝ぼけていたからだろう 何をやってたんだ過去の自分。
「坂田ー、私の部屋から私の着替え持って来て、タンスの中に入ってるから」
取りに行くのも面倒だから坂田を扱き使う事にした、泊める代償という事にすれば罰も当たらないだろう、坂田から一つ返事があり体を拭いて待機する事にした。
しばらくすると脱衣所の扉から二つノックが聞こえたので私はその扉を開けた、もちろんタオルでちゃんと隠している。
「うおっ! いきなり開けんなよびっくりするわ! はい、これでええか?」
「ん、ありがと もう上がったし私の部屋行って寝て来てええで」
坂田から着替えを貰い返事を待たずして扉を閉める、湯冷めして風邪を引いたら嫌だしね。
「寝て良いよって言ったのに」
リビングへ戻ると坂田がソファで座って待っていた。
「どうせ俺が先に寝たら遅くまで起きてるんやろうからちゃんと寝る事を確認せなあかんやん?!」
「別にダメな訳では無いやろ、まぁ折角待っててくれたから今日は早く寝るけど」
私の言葉を聞くと坂田は嬉しそうに頬を緩ませて私の腕を引っ張りそのまま部屋へ移動した。
「俺ベッド!!」
「いや私がベッドやし、床にも布団敷いてんねんからそっちで寝てや」
「おもてなし精神やで! ほら俺客!」
部屋に移動するなり坂田がベッドで寝ると言い出すから変な言い争いが始まった訳だけど…ベッドは譲れない、ベッドの寝心地に慣れたから。
「私ベッドじゃないと寝れへんねんやからベッドで寝かせてや」
「そんなん俺もやし! じゃあ一緒に寝よや!」
「それは無理」
「何で?!」
うるさい坂田を放って私は問答無用でベッドに入り目を瞑った。
*
…有り得へん、俺の心情はその一言に尽きた。
コイツ本間に寝やがった、ベッドに入ると疲れていたからかものの数秒で寝息が聞こえてきた。
「本間馬鹿、もう嫌い
嘘大好き」
相手が眠っていると分かったら素直に言葉にして伝えられるのに、早く自分が当たって砕けてもうたらええのに、なんて考えるけどこの関係に戻れないのは嫌なのだ。
「本間馬鹿」
59人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もぶ汰(プロフ) - シュークリームさん» ひぇ…有難う御座います…! 励みになります…! あの無邪気な坂田さんがどす黒い独占欲を持っていたら素敵だなという気持ちで書かさせて頂きました() そう言って頂けて凄く嬉しいです! 有難う御座います! (2018年12月2日 22時) (レス) id: c1850b058f (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - このお話凄い好きです!!更新頑張ってください!!最後坂田さんがちょっとヤンデレぽくなってるの好きです!! (2018年12月2日 21時) (レス) id: 69000e4dbc (このIDを非表示/違反報告)
もぶ汰(プロフ) - Mikaduk30632008さん» わわ、有難う御座います! 励みになります、頑張ります…! (2018年11月29日 21時) (レス) id: c1850b058f (このIDを非表示/違反報告)
Mikaduk30632008(プロフ) - お話、めっちゃ好きです。更新、頑張って下さい(*`・ω・)ゞ (2018年11月29日 19時) (レス) id: 7efe66e514 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もぶ汰 | 作成日時:2018年7月31日 6時