気持ち1% ページ2
｢あ、やっと来たな！」
｢急に呼び出す坂田にちゃんと付き合ってあげてるだけでもマシやろ？｣
休日の昼下がり、急に一本の電話を寄越して来た幼馴染に呆れの表情を浮かべながら面倒くさいという感情を丸出しの態度で返す私。
｢Aは文句言いながらも来てくれるの知ってるからな！ 普通に一緒に遊びたかったからさ！｣
そんな私の様子を気にかける事無く屈託のない笑みを絶やさずに近場のスーパーへ入りお菓子コーナーへと向かう幼馴染の後をついて行く事にする。
｢そんなに悩んでもいつもこれ買ってるやんか、ほらさっさと坂田の家行こや、暑い｣
いつも決まってチョコレートを買う彼にチョコレートを押し付けるも彼は一向に動く気配は無かった
｢今日はな！ うらさんもセンラもまーしぃも来んねん！ やからその分のお菓子も！｣
そう言ってカゴに次々とお菓子を入れていく幼馴染の坂田に苦笑いを零す、お菓子をレジへと持って行くのはそこから10分位後の事だった。
*
｢いっぱい買ったな！｣
お菓子が好きな彼は満足気に微笑んでお菓子が入っている袋を持ちながら家へと向かう。
お菓子が入ったビニール袋が二個ある為一つは持つと提案をしたのだが｢そんなんいくらAでも持たせられへんわ！｣と断られ、当たり前かのように車道側を歩く彼に嫌でもときめいてしまう。
この片想いは何年続いているのだろうか、ときめいてしまう自分が負けた気がして一人で不機嫌になるが当の本人は鼻歌でも歌い出しそうな位機嫌が良さそうだったので小さく溜め息をついた。
｢暑いな本間！ 俺の家もうちょっとで見えるから頑張るぞー！ よし頑張れ俺！｣
｢確かに暑いけど一人で自分の事励ますのはちょっと…なぁ…｣
｢いやガチトーンでやめて?! 中々虚しなってくるから！｣
幼馴染と他愛無い話をいつもの様に繰り広げていたらいつの間にか彼の家に着いていた、親は居なかったから仕事なのだろう。
｢お茶いるやろ？ 淹れといたで！｣
家に上がると真っ先に冷蔵庫を開けお茶をグラスに注ぎそれを私に差し出す、水分をよく摂る私の事を分かってくれているのが嬉しくてつい口元が緩くなるがそれを我慢するようにお礼を告げる。
｢もうそろそろ三人も来ると思うでー｣
その言葉を合図にタイミング良くインターフォンが鳴り思わず坂田と顔を見合わせて笑った。
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もぶ汰(プロフ) - シュークリームさん» ひぇ…有難う御座います…！ 励みになります…！ あの無邪気な坂田さんがどす黒い独占欲を持っていたら素敵だなという気持ちで書かさせて頂きました() そう言って頂けて凄く嬉しいです！ 有難う御座います！ (2018年12月2日 22時) (
レス) id: c1850b058f (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - このお話凄い好きです！！更新頑張ってください！！最後坂田さんがちょっとヤンデレぽくなってるの好きです！！ (2018年12月2日 21時) (レス) id: 69000e4dbc (このIDを非表示/違反報告)
もぶ汰(プロフ) - Mikaduk30632008さん» わわ、有難う御座います！ 励みになります、頑張ります…！ (2018年11月29日 21時) (レス) id: c1850b058f (このIDを非表示/違反報告)
Mikaduk30632008(プロフ) - お話、めっちゃ好きです。更新、頑張って下さい(*｀･ω･)ゞ (2018年11月29日 19時) (レス) id: 7efe66e514 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もぶ汰 | 作成日時：2018年7月31日 6時
