HONGBIN ページ9
リビングのソファーでシャンメリーを飲みながらみんなの様子を眺める。
レオとヒョクはマイペースに探していて、エン、ケン、ラビ、ホンビンは協力し合って探しているみたい。
私の近くを探しに来たホンビンが、疲れた顔をして私を睨む。
HB「もー…どこに隠したの？」
「言ったらつまんないでしょ〜♪」
HB「…風に当たって冷静になろう」
ホンビンがベランダへ出て行く。
私はブランケットを手に持ってあとを追った。
「風邪ひきますよ、VIXXの絵のお方」
はい、とブランケットをかけてあげる。
HB「Aもでしょ？」
「私はマフラーも手袋もあるから平気〜」
私の言葉に、ホンビンが照れくさそうに笑う。
HB「…今日は楽しい！」
「うん。私も！」
ホンビンを見ると、本当に楽しそうに笑っていた。
HB「今年もたくさん頑張ったなー！」
VIXXにとっては、ほとんどを仕事で過ごしてきた１年。
たくさん辛くて、たくさん楽しくて、たくさん大変で、たくさん幸せだったに違いない。
みんなのことを思うと、私まで胸がいっぱいになる。
HB「年の締めくくりにAと一緒にいられるし！」
「ふふ、光栄です〜」
HB「もー！本気で言ってるんだよ？」
そう言いながらも笑窪を見せるホンビン。
HB「Aのプレゼント、本当はすごく欲しいけど…」
ホンビンが優しい瞳で私の方を見る。
HB「もう十分すーっごく幸せだから…諦めようかな？」
"幸せ"と言いながら、ホンビンの表情は少し寂しそうに見える。
「…それもいいかもね〜」
私が意地悪くそう言うと、いきなり私に覆いかぶさってくるホンビン。
「ホンビン？！何？！」
HB「Aが意地悪なこと言うから、罰だよ〜！ぬくぬくの刑〜！」
「あはは！何それ〜！」
ビックリして少し暴れたけど、変な刑の名前に笑って力が抜けた。
ホンビンがギュッと私を包む腕に力を入れてくる。
HB「もっと…もっと望むのは、ダメなのかな？」
耳元で聞こえるホンビンの声。
一瞬で胸が締め付けられる。
距離が近いだけで、こんなにも違う感じがするなんて…。
HB「やっぱり…贅沢すぎるのかな？」
「ホン…ビン…？」
HB「あ…！」
ホンビンがゆっくりと離れる。
HB「ホワイトクリスマスだよ！」
「本当だ…」
澄んだ夜空に真っ白な雪が舞い始める。
HB「…本当に風邪引いちゃうから、入ろう？」
頷いて応えると、ホンビンがいつもの可愛い笑窪を見せて笑ってくれた。
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作者名：pompom | 作成日時：2013年12月25日 2時
