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「皆さん僕のことはよ〜くご存じでしょうが、改めて自己紹介を。僕はアズール・アーシェングロット。オクタヴィネル寮の寮長であり…カフェ"モストロ・ラウンジ"の支配人であり…
そして…今日から君達の主人になる男です」
『!』
「……なんだって?」
意気揚々と、青年は話を続ける
「君たちは僕と勝負して…負けた。契約に基づき、これから卒業までの間僕の下僕として身を粉にして働いてもらいます」
『勝負……?期末テストのこと??』
「だろうな……勝手にそんな契約してたのかアイツら」
物陰から顔を覗かせヒソヒソと話し合う。その目を離した一瞬の隙に、1人が声を上げた。
「ちょっと待った。こんなん詐欺だろ!」
なんとエースだったのだ。壇上へ登り彼の前へと立ちはだかる。仮にも敵の前で、なに作戦も無しに反抗してんだアイツ…!ほんっと無鉄砲なんだから…!!
ハラハラしながらも大人しく様子を見守る。言い合いに耳を傾けると……あの対策ノートは、しっかりやりこなせば90点以上は取れるよう作られたもの。エースは素直にノートをこなし、確かに92点を獲得した
「でも、対策ノートを渡した相手がこんなに居るなんて話は聞いねーよ!」
「…エースの言う通りだ。これじゃいくら対策ノートを貰ったって上位50位に入れるわけないじゃないか!」
「みんなが90点以上じゃ、85点取っても赤点の時と順位が変わねぇんだゾ!」
けれどアズール・アーシェングロットさんが言うには……こちらには"守秘義務"があるからと。契約に関する情報は何一つ教えなかったそうだ。内容は頷けるが…なんだろう、上手く義務を利用された感じにも聞こえる。
「じ…じゃあテスト対策ノートの担保に預けたオレ様の火の魔法は、どうなるんだゾ?」
……魔法?
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YUK - 続きをください!お願いします! (2023年3月7日 21時) (レス) @page10 id: fac0ef6972 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 面白いです、続き読みたいです! (2022年8月24日 22時) (レス) id: cbd5b1c587 (このIDを非表示/違反報告)
つーちゃん - なんというか凄く1話1話の繋げ方が神です(語彙力)。無理なさらず続きを恵んで下さると嬉しいです (2022年2月27日 20時) (レス) @page9 id: c0e90f1bf3 (このIDを非表示/違反報告)
リゼ - 続きをお恵みください!お願いします! (2022年2月16日 14時) (レス) id: 590b5b1374 (このIDを非表示/違反報告)
飴玉くん - 小説とても面白いです!投稿頑張ってください! (2021年10月4日 20時) (レス) @page9 id: bc84786978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チョコ&ピーナッツ | 作成日時:2021年6月13日 21時