【急募】:異世界への対処法４<ポケモン×ツイステ>

３ー楽勝スタディ ページ2

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──その日私は、不思議な夢を見た。





吹き荒れる嵐に襲われ、転覆してしまった船





海へ投げ出された青年を、1人の少女が助けていた。




その子にはヒレのようなものがついており、これが架空の世界に存在する"人魚"と呼ばれる種族なのだろう。




青年を岸まで連れていった少女は、他の人間達に姿を見せることなく海へと帰って行った



＿「何故かしら……この胸の高鳴り…

きっと夢が叶う。いつの日か、私は行くわ！


あなたの世界へ！」




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ゆっくりと目を開ける。いつも通りの自部屋にホッと胸を撫で下ろすのも何度目だろうか



「ブツブツ……応用問題の傾向は…2択がきたらひっかけで…ブツブツ……」


『え！グリム…！？』



まさか、夜通し勉強してたの…！？あのグリムが…！勉強をサボってばかりで赤点ギリギリのグリムが…！？



「ふなっ！……いきなり声かけるんじゃねーんだゾ。ビックリして覚えたこと忘れちまうじゃねーか」

『そっかごめん。でも偉いねぇグリム！ちょっと見直したよ！』

「そ、そうか？照れるんだゾ」



私とグリムは2人で1人。個々でテストを受けた後、最終的に両方の成績が合算されるというシステムである。だからグリムにも頑張って貰わねば私までとばっちりを食らうのだ


『…対策ノート？グリムの筆跡じゃ無さそうだけど……誰かに貰ったの？』

「ふなっ！？そ、そうだゾ！」

『…そっかあ。一夜漬けでも勉強してたんだねー嬉しいよ』



何か後ろめたいのか、バツの悪そうな顔をしている。この時はあまり気にせず身支度を整え教室に向かった。

──後に、悪徳商法に巻き込まれるとも知らずに……

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