先生たちに支配されるな！【実話】

14.王様の耳はロバの耳 ページ15

次の日。
オーディション。
助手権限を使って私が、相手役権限を使って悠大が見に行こうとしたが無理だった。

私は監督の仕事を教えられた。
監督とは名ばかりの、主に道具係のリーダー的な存在だった。
多分私にねじ曲げられないようにするためだろう。
ねじ曲げようとしてんのはどっちだ！
ここで私が驚いたのは、"演出家"がこの劇にいたことだ。

南先生。

先生に寄ると、「学級代表が、演出は中学生には無理なんじゃないかって言うんで、先生がやるからねーって」
おい朝陽ちゃん盛くん、何言ったんだ君たちは。

唖然呆然の私を置いて、先生はオーディションに行ってしまった。

当然私が劇につくと思ってたキャストの子たちは「花凛じゃないと嫌」とまで言ってくれた。
涙が出てきた。
泉、悠大とクラス1アホな男子の彪ちゃんが慰めてくれた。

「叫んでいい？」
⚠学活とはいえ6時間目です
「「「どうぞどうぞ」」」

私は窓の外に向かって叫んだ。

王様の耳はロバの耳ー!!!

私が叫ぶのはいつもの事だから、気にしないクラスメートたち。
泉や彪ちゃんたちも叫びだした。

「誰だ今叫んだ奴！！！」

体育教師の佐藤先生withいつぞやの保健の先生がいらっしゃった。
佐藤先生は怒ったら超絶怖い。
あの担任の比じゃない。

ヤバい。
澤田花凛、絶体絶命の危機。
名乗ろうとしたが、朝陽ちゃんやら私のソウルメイト(と一方的に思ってる)みーちゃんやら、取り敢えずいろんな人が「言わなくて良いよ」とジェスチャーをしてくれた。

「ごめんなさい、ちょっと騒ぎすぎちゃったみたいです。今度から気をつけます」

みんな、ありとあらゆるドアや窓を閉めました。
この後、いろんなクラスの先生がうちのクラスの見回りに来てました。
誰のせいだ。

生徒会で広島に聞いたら、全クラス佐藤先生回ったんだって。
「犯人私」
「お前かー！！！！！」
広島とは思えないくらい大きい声で怒られた。

＊

「プログラム原稿も今回の件もあって、私が行き着いた結論、
…学校祭滅びろ」
「花凛⁉生徒会長の台詞じゃない‼」

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