先生たちに支配されるな！【実話】

29.台風通過中 ページ30

「もう、劇、見たく、ない。な、んで、みんな、そんなこと、でき、るの？」

皆さん、覚えているだろうか。第3話での愛の行動を。
ずっと愛はそれが気になっていたのだ。
正直、私はそんなこと忘れていた。
だから愛に何も言えず、ただ、ティッシュの箱とゴミ箱を差し出すくらいしか出来なかった。

ふと時計を見ると––––––04:20。
体育館使用がもうすぐ終わるはずだ。

「竹内先生、もうすぐ体育館の人たちが戻ってきます。場所変えないと愛が...」
「わかった。2階に行きましょう。荷物持ってくかい？」

もう帰宅準備が出来ていた愛は、一足先に教室を出た。
少し遅れて私も教室を出た。
麻央や朝陽ちゃん、壮太や悠大たちが教室に戻っているところとすれ違った。
気づいていないのか、わざと声をかけないのか。私はそのまま、2階にいる愛と竹内先生を探した。

2人がいたのは、旧音楽室だった。
竹内先生は音楽の先生なので、今回のことを"芸術"という視点で話してくれた。
...内容は、愛と同じくあまり覚えていない。

ゆーちゃんの下校時間の放送が聞こえて、こんなにも話していたのか、と思った。
キリの良いところでお開き？となった。

玄関まで行くと、ちょうど小道具リーダーの翔がいたので、愛が何をしたのか、聞いてみた。
...なんと、ブチ切れて叫んだらしい。あの愛が。WAO。

私は取り敢えず、生徒会室に行った。
みんなU.S.A.の練習をしていたが、私が入ると「何でいるの？」と。
酷くない？？
なんでそんなことになってるの？？

「だって、悠大がもう花凛帰ったって言うから...」

おい悠大。
私は練習をサボっただけだ。

そして、今日はリハのリハだ。

30.ついに、リハのリハ。→←28.補足っぽいもの

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