25.裏方篇2 愛side ページ26
すごく申し訳なさそうな由梨たちに話を聞くと、男子たちや他の女子たちも小道具で遊んでいたり、お喋りをしたりして、ミーティングにちゃんと参加していなかったことに怒った、という話らしい。
今思うとよくある話ではあるけど。
由梨は、何故かわからないけど由梨自身を責めていた。いや、由梨は悪くないような気がするんだけど…
そんなことをしている間に時間は過ぎていた。
私はまず、道具を運ばなきゃ、と一人で動いていた。
そこで手伝ってくれたのが朝陽ちゃんだった。
珍しく一人で来ている。いつもはみーちゃん達といるのに。
彼女は言った。
「何でか、他のクラスメイト役の女子達が泣いてる。意味わかんない。何で泣いてんの？」
と言った朝陽ちゃんと、一瞬心が通じ合ったような気がしたり。うん、大体想像はつくかな。
体育館のステージに道具をセットしていると、担任が怒ったような顔で、「集まって」と言っていた。
––––––嫌な予感。とりあえず、私たちはステージから降りて、輪になって体育座りした。今思うとこの光景は超気持ち悪い。
そして、そこに花凛の姿は無かった。
由梨が、ごめんなさい、と謝っていた。
あの時の私は、言いたかった。
由梨は悪くないよ、と。でも何故か声にならない。
彼女が泣き崩れてから、今度はアイツが喋り始めた。
「このままじゃ心が一つにならない。いい劇はできないんだよ！？」
––––––貴様が言ってんじゃねぇぇぇぇ！！！
私の怒りは、マックスだった。
何もわかってない。お前が先生ぶって「いい言葉」を言ってんじゃねぇ！(先生だけど)
私はこの劇で心を一つにしたくなんかないって、気づけよアホ。
その時点で無理だっつの、いい劇は。
これで本番終わってから、
「すばらしかった！！」
なんて言い始めたらブチのめすぞ。めっちゃ不良…三橋かよ。
とにかく、私はこの空気から逃げ出したかった。
どうせ習い事があるんだし、今日はもう帰ろう。そう思っていた。
でも、その判断は正しいと思う。これ以上荒れ狂ったクラスの劇のために私はいても無駄だった。
ただひとつを除いては。
+++++
泉です。
またまた書き起こしですです。
泉sideも書きます。花凛も頑張ってね。
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花時雨(プロフ) - 翡翠ノ楓さん» 叫ぶ時の定番です。笑 このクラスでは日常茶飯事でした。笑って頂けて嬉しいです^ ^ (2019年7月21日 22時) (
レス) id: 707381074e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠ノ楓 - 何故に王様の耳はロバの耳って叫んだんですか…？これ読んだ時腹筋が崩壊するかと思いましたよ… (2019年6月15日 11時) (レス) id: 9a258b9a35 (このIDを非表示/違反報告)
カモミール。(プロフ) - シトロンさん» 大変失礼いたしました。今後気をつけます。 (2019年1月1日 18時) (レス) id: e321ef376e (このIDを非表示/違反報告)
シトロン - すみません。コメント欄でチャットは止めてください。サーバー落ちしてしまう恐れがあるので、お願いします。 (2019年1月1日 15時) (レス) id: d8371914fb (このIDを非表示/違反報告)
カモミール。(プロフ) - 米野花子さん» ありがとうございます！ (2018年12月15日 0時) (レス) id: 3e23062850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花時雨(元カモミール。) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/chamomile-7th/
作成日時：2018年11月17日 23時
