先生たちに支配されるな！【実話】

18.胡椒対応 ページ19

生徒会は学校祭当日、幕間の進行を行う。
幕間は、各学級PR生CMをやる。
私がその幕間の進行担当に選んだのは4人。
ソフトバンク、悠大、ヤクルト、広島。
主にソフトバンクと悠大で回してもらい、この2人が出られないところの助っ人として、ヤクルトと広島。
お笑い最強のソフトバンクと悠大が進行をすると聞いた3年生は、それはそれは楽しみにしていた。

＊

「花凛！第一理科室集合って！」
「は？女子たちには言った⁉」
「チーム幕間と会長のみ！」

学級の方にいようと思ったのに。
行きたくないけど、広島とヤクルトに連行されました。

「花凛、去年ここのテーマ原案の子の退場どうしてた？」
「本部側にはけてましたね」

「花凛、当日の生徒会マイク、コードレス3本って書いといて」

「ねえ、ソフトバンク、去年確か先輩がここで心理テストで時間稼いでたけど、今年どうするの？」

…この会話文だけでおわかり頂けるだろうか。
私はパシられていた。今日は学級の方が大事だったのに。
で、これも上の文だけじゃ分かりにくいだろうが、超冷たかった。
塩対応の上、胡椒対応だった。

この日は、4:00から体育館で機材の使い方講座があったので、そんなに時間はかからなかった。

この会議が終わると、山田先生、放送局長の遊大、学級ステージの音響になったらしいヤクルト、学級ステージ監督になった広島はとっとと第一理科室を出た。

残ったのは、私とソフトバンク。

「今日の花凛、やたら先生に対して冷たかったね笑」

…前に私が言ったの、覚えてますか？
[悠大もソフトバンクも、他人の話に基本興味ありません。
今さらっと言いましたが、この設定あとでめっちゃ生きてきますから！］

そうなのだ。
ソフトバンクがこんな事言うのはよっぽどだって事だ！
そんなわかりやすいかね私は。

+++++
ちなみに、悠大は〈12.ツッパリと砂糖対応〉のところでその設定が生きていました。
由梨の今日の一言：「牛乳」

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