6. 回想１ ページ6
俺が愛人の子だと知ったのは中学の頃だった。
それまでは母親から、父親は俺が生まれてすぐに事故で死んだと聞いていた。
俺が生まれてからずっと母1人子１人で暮らしてきた。
ただ、小さい頃から時々家に訪れるおじさんがいた。
その人は、紳士的でいつも俺にプレゼントを持ってきてくれた。
純粋だったあの頃は、優しいおじさんだと思っていたし、
何よりプレゼントが待ち遠しかった。
俺はおもちゃも嬉しかったが、１番嬉しかったのは本だった。
本は面白い。
その世界に入り込んで没頭できる。
本を貰った時の俺は、目を輝かせて見ていたらしく、
それからは色んな本をたくさん持ってきてくれた。
どんな分厚い本でも夢中になって読破した。
成長するにつれ、不思議に思うようになった。
どうしてこの人はこんなにプレゼントしてくれるんだろう・・・と。
親戚でもないのに・・・
ただの優しいおじさんではないと何となく思っていたが、
かと言って、聞いちゃいけない気がした。
聞けば母親を困らせるだろうと、子供心にそう思った。
中学生になっても、まだそのおじさんは家に来ていた。
その頃は、何故か分からないが、
何の確信もないが、
もしかしたら、コイツは俺の父親じゃないかと思うようになった。
血の繋がりというか、無意識に感じ取るのか、
何故か漠然とそんな風に思った。
そしてあれは中学２年の時だった。
学校から帰ると、玄関に男物の靴があった。
あの男だ・・・
何故か、あの日は家に入ろうか迷った。
その時、奥の方から男の声が聞こえてきた。
「チャンミンを俺に預けてくれ。悪いようにはしない。必ず大物にして見せる。そして俺の後を継げるように育てる。あれは頭がいいし、俺に似て人より抜きんでている才能がある」
っ！！！
その後に
母「あの子は私が１人で育ててきました。これからもあの子と２人で生きていきます。あなたには奥様も後継ぎの息子さんもいらっしゃるじゃないですか。あの子は渡しません」
母はきっぱり断っていた。
やっぱり。
漠然と思っていたことが、事実だった。
そうだと思っていたのに、実際に聞いてしまうとショックが大きいことが分かった。
足が地面に張り付いたように、そこから動けなくなっていたのだ。
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アイラ(プロフ) - お疲れ様でした。久しぶりなので 最初から読み返します！楽しみ＼(^o^)／ (2019年9月19日 1時) (
レス) id: 91caf3041c (このIDを非表示/違反報告)
マミン(プロフ) - またシム家の仲間たちの続編見たいなーって何年たっても思います^_^ (2018年11月27日 22時) (レス) id: 0cd15f1a61 (このIDを非表示/違反報告)
jumpana(プロフ) - えー！ ちゃみゆうさんだったのですか！（今頃 (^◇^;) ）本当に嬉しい驚きです。最近、ずっとそばに…を読み返していたところだったので、本当にびっくり。私の癒しです。今回も、本当に最高でした。 (2018年10月1日 23時) (レス) id: e8772f8a7c (このIDを非表示/違反報告)
makimaki(プロフ) - ゆうさん» またまた読み返して来ちゃいました(^^♪常務チャンミン最高だったぁ(((^-^)))再度！ありがとうございましたぁ(^O^) (2018年9月23日 23時) (レス) id: 15860040e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - makimakiさん» 楽しんでくれましたか。良かった！ありがとうございました！ (2018年9月23日 16時) (レス) id: 9fc478c7b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2018年1月9日 23時
