48. イルミネーション ページ48
全く手掛かりがないまま１ヶ月、２ヶ月、そして３ヶ月・・・
月日は容赦なく過ぎていく。
焦りもでてくる。
無謀だったのか・・・
韓国の夜の街が、クリスマスのイルミネーションに変わった。
町を彩る煌びやかなイルミネーションに誘われるように、夜の街へとでかけた。
常務の姿を探すために、夜の街も彷徨い歩く。
寒空に浮き上がるイルミネーションが、澄んだ空気の中、くっきりと綺麗に浮かび上がる。
うわ〜、綺麗。
見とれたイルミネーションから視線を下げると、幸せそうな恋人達が身体を寄せ合って、同じように見上げている。
常務がいたら・・・
一緒にこのイルミネーションを見られたら・・・
冷たい風が頬を突き刺すようで、
それが心の奥まで突き刺すようで、
常務のいない日がこんなにも辛いなんて思いもしなかった。
１人で過ごす夜がこんなにも寂しいなんて思いもしなかった。
会いたい。
会いたいです。
常務・・・
涙が溢れそうになるが、ぐっとこらえて、
振り返って横断歩道を渡り始めた。
イルミネーションにつられて、ここまできてしまった。
どこを見てもカップルばかり。
こんな所にAがいるわけないのに、あいつの姿を探してしまう。
重症だな・・・
アイツをおいてきたのは俺なのに。
アイツを巻き込みたくなくて離れたのに。
何もない俺にはアイツを幸せにしてやれない。
そう思って出てきたはずなのに・・・
アイツがいない夜がこんなにも辛いなんて・・・
会いたい。
会いたい。
イルミネーションに近づくために、横断歩道を渡り始めた。
会いたい、会いたい・・・
会いたい、会いたい・・・・
常務・・・
A・・・・
横断歩道を渡る。
人ごみの中、
すれ違った。
っ！！！
っ！！！
視線と視線がぶつかった。
・・・と、同時に、物凄い勢いで、腕を引っ張られて・・・
抱きしめられて・・・
唇を塞がれた。
この感触知ってる。
この腕も、
この胸も、
このキスも・・・
会いたくて会いたくて焦がれた人の感触。
交差点のど真ん中。
回りがざわついているのが遠くの方で聞こえた。
車のクラクションが鳴り響いた。
手を引かれて、急いで横断歩道を渡った。
それから無言のまま、手を繋いで走った。
口を開いたら幻で終わってしまうかもしれない。
そう思って、無言のまま、２人は走り続けた。
手を繋いだまま。
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アイラ(プロフ) - お疲れ様でした。久しぶりなので 最初から読み返します！楽しみ＼(^o^)／ (2019年9月19日 1時) (
レス) id: 91caf3041c (このIDを非表示/違反報告)
マミン(プロフ) - またシム家の仲間たちの続編見たいなーって何年たっても思います^_^ (2018年11月27日 22時) (レス) id: 0cd15f1a61 (このIDを非表示/違反報告)
jumpana(プロフ) - えー！ ちゃみゆうさんだったのですか！（今頃 (^◇^;) ）本当に嬉しい驚きです。最近、ずっとそばに…を読み返していたところだったので、本当にびっくり。私の癒しです。今回も、本当に最高でした。 (2018年10月1日 23時) (レス) id: e8772f8a7c (このIDを非表示/違反報告)
makimaki(プロフ) - ゆうさん» またまた読み返して来ちゃいました(^^♪常務チャンミン最高だったぁ(((^-^)))再度！ありがとうございましたぁ(^O^) (2018年9月23日 23時) (レス) id: 15860040e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - makimakiさん» 楽しんでくれましたか。良かった！ありがとうございました！ (2018年9月23日 16時) (レス) id: 9fc478c7b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2018年1月9日 23時
