4.電話の相手 ページ4
常務が今までしてきた苦労を想像すると苦しくなる。
自分が母子家庭で育ったから分かる。
私の母は、父が亡くなった後、一生懸命働いて私を育ててくれた。
たくさんの愛情で育ててくれた。
それでも父が生きていてくれればと何度も思った。
常務は、高校生からたった１人で生きてきたのだ。
それを考えるだけで胸が締め付けられる。
少しでも常務の心に寄り添いたい。
少しでも常務の力になりたい。
そう思っていると電話が鳴った。
急いで出ると、女性の声。
A「はい・・・失礼ですがどちら様でしょうか？はい、アポイントは・・少々お待ちくださいませ」
電話を保留にして
A「常務」
シム常務「ん？」
A「由美様と仰る方からお電話です。常務はいらっしゃるかと。近くまで来ているので寄りたいとのことですが」
シム常務「はぁ〜？」
あれ？
一気に顔つきが変わった。
シム常務「これだから女は・・・」
めんどくさそうに言って
シム常務「こっちに回せ」
A「はい」
常務のデスクの電話に回した。
電話に出ると
シム常務「俺だ・・うん・・今、手が離せない。悪いな・・・ああ、この次に埋め合わせするから・・・ん、そうか、分かった・・・じゃ、とってやるよ・・・ああ、たっぷり可愛がってやるから待ってろ」
この前、ホテルを予約した相手？
いやだ、聞きたくない。
耳を塞ごうとかと思ったら、電話は切れた。
・・・と、同時に
シム常務「チッ・・・めんどくせぇ女」
えっ？
不機嫌モード全開。
シム常務「１度寝たくらいで恋人面しやがって・・・うるせぇ女だ」
そう吐き捨てて書類を見始めた。
今までの常務の女性達は、仕事に関係する人が多いとは思ったけれど、
会社に電話してきた人はいない。
今の電話の由美さんという方が初めてだ。
だから常務の恋人かと思ったが、今の口ぶりだと・・・
ついジッと見ていると、私の視線に気づいた常務が
シム常務「何だよ」
A「え、あ、い、いえ、何でも(汗)」
シム常務「軽蔑してるのか？」
A「と、とんでもないです」
シム常務「フン、軽蔑していいぞ。俺は女は利用するものだと思ってる。仕事に利用できる女なら抱いて利用する」
A「・・・・・。」
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アイラ(プロフ) - お疲れ様でした。久しぶりなので 最初から読み返します！楽しみ＼(^o^)／ (2019年9月19日 1時) (
レス) id: 91caf3041c (このIDを非表示/違反報告)
マミン(プロフ) - またシム家の仲間たちの続編見たいなーって何年たっても思います^_^ (2018年11月27日 22時) (レス) id: 0cd15f1a61 (このIDを非表示/違反報告)
jumpana(プロフ) - えー！ ちゃみゆうさんだったのですか！（今頃 (^◇^;) ）本当に嬉しい驚きです。最近、ずっとそばに…を読み返していたところだったので、本当にびっくり。私の癒しです。今回も、本当に最高でした。 (2018年10月1日 23時) (レス) id: e8772f8a7c (このIDを非表示/違反報告)
makimaki(プロフ) - ゆうさん» またまた読み返して来ちゃいました(^^♪常務チャンミン最高だったぁ(((^-^)))再度！ありがとうございましたぁ(^O^) (2018年9月23日 23時) (レス) id: 15860040e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - makimakiさん» 楽しんでくれましたか。良かった！ありがとうございました！ (2018年9月23日 16時) (レス) id: 9fc478c7b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2018年1月9日 23時
