3.ワイシャツフェチ ページ3
あんなことを聞いた後で、常務と普通に接しようとしても、
どこかぎこちないというか、
意識しないようにと思っても意識してしまう。
常に平常心でと自分に言い聞かせながら過ごす。
常務は、相変わらず無駄な話をせず、
私と距離をおいている。
役員会議の後は、必ず眉間にしわをよせて、
不機嫌になり更に話しづらくなる。
今日も役員会議から戻るなり、
スーツの上着を脱いで、書類をバンッと机に置く。
そしてネクタイを緩めながら、
椅子にドサッを座る。
その音にビクついていたが、最近は慣れた。
未だに慣れないのは、常務の白いワイシャツ姿。
いつ見てもドキドキしてしまう。
ワイシャツ姿が大人の男の色気を感じさせる。
私ってワイシャツフェチだったかな？
いや、違うな。
同期の辻井と田中のワイシャツ姿には何も感じない。
常務だけにときめくのだ。
ワイシャツからうっすらと胸筋が分かる。
つい目がいってしまって、自分でもいやらしいなと思う。
1度寝たからってなんて目で見てしまうのかしら。
だめっ、こんなんじゃ・・・
ブンブンと頭を振ると、
シム常務「そういえばお前、あの爺さんに何か送ったのか？」
A「えっ？じいさん？」
顔を上げて、はて？と考えていると
シム常務「パーティでお前がお守してた爺さんだよ」
A「ああ、岩井商事の社長のお父様ですか？」
シム常務「そうだ」
A「お礼のつもりでお爺様と奥様に送りましたが、何か？」
私、やらかしたかしら？
シム常務「いや、えらい喜んでたぞ」
A「そうなんですか。良かったです」
ホッとした。
シム常務「何を送ったんだ？」
A「お爺様にはクッキーを奥様にはゼリーを」
シム常務「何で好みが分かった？」
A「お話をしている中で昔ながらのクッキーがお好きとお聞きしたので、たぶん泉田のクッキーかと思ってそれを・・・」
シム常務「ふ〜ん、なるほどな」
A「あの、何か」
シム常務「爺さんがお前を気に入るわけだな」
A「えっ？」
シム常務「お前は世間話をしているようで、相手の話を上手く引き出している。今度食事でもと言ってたぞ」
A「そんな」
シム常務「お前のフォローのお陰で、俺も仕事がしやすくなった」
ふっと一瞬笑った。
久しぶりに常務の笑った顔を見て嬉しかったが、
すぐに貝が殻を閉じるように、パタンと蓋をして寄せ付けない空気を発した。
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アイラ(プロフ) - お疲れ様でした。久しぶりなので 最初から読み返します！楽しみ＼(^o^)／ (2019年9月19日 1時) (
レス) id: 91caf3041c (このIDを非表示/違反報告)
マミン(プロフ) - またシム家の仲間たちの続編見たいなーって何年たっても思います^_^ (2018年11月27日 22時) (レス) id: 0cd15f1a61 (このIDを非表示/違反報告)
jumpana(プロフ) - えー！ ちゃみゆうさんだったのですか！（今頃 (^◇^;) ）本当に嬉しい驚きです。最近、ずっとそばに…を読み返していたところだったので、本当にびっくり。私の癒しです。今回も、本当に最高でした。 (2018年10月1日 23時) (レス) id: e8772f8a7c (このIDを非表示/違反報告)
makimaki(プロフ) - ゆうさん» またまた読み返して来ちゃいました(^^♪常務チャンミン最高だったぁ(((^-^)))再度！ありがとうございましたぁ(^O^) (2018年9月23日 23時) (レス) id: 15860040e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - makimakiさん» 楽しんでくれましたか。良かった！ありがとうございました！ (2018年9月23日 16時) (レス) id: 9fc478c7b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2018年1月9日 23時
