11. カフェオレ ページ11
一層怖い顔になって、専務を睨んだ。
ユノ専務「お前、最近無理してないか？働き過ぎのようだが」
シム常務「お前に言われたくない」
ユノ専務「あの会社はどうなった？大丈夫なのか？」
シム常務「大きなお世話だ！お前は俺の活躍が面白くないんだろう？」
ユノ専務「そんなこと言ってないだろ！」
シム常務「お前には悪いが、俺はこの会社をもっと大きくしてみせる！それだけの自信もあるし、やれるんだよ！どこかのボンボンとは違う！」
専務は悲しそうな顔をして
ユノ専務「身体だけは気をつけろよ。無理するな」
シム常務「・・・・・。」
ユノ専務「香月君。ご馳走様。美味かったよ」
優しい顔に戻った専務。
A「ありがとうございます」
ユノ専務「シム常務、じゃあな」
そう言って、専務は出て行った。
専務が飲んだカップを片付けながら
A「今、コーヒーをお持ちします」
シム常務「・・・・・。」
返事もせずに不機嫌極まりない顔で、
椅子に踏ん反り返るように座って、大きなため息をついた。
かなりお疲れだ。
今日は、少し甘めのカフェオレにしよう。
カフェオレを入れて、常務にお出しした。
A「カフェオレにしてみました」
シム常務「ん」
短く返事をして、一口飲んだ。
そして、
シム常務「あ〜」
上を見上げて一言。
シム常務「美味いな」
たったその一言が、私の胸に染み入る様に入ってきて、
キュンとなって思わず常務を見入ってしまった。
すると、常務がこちらを向いて
シム常務「お前が入れるものは何でも美味いな」
そう言って、二カッといつものように笑った。
あっ・・・
この顔・・・
この顔・・・好き。
そう思ったら、胸がいっぱいになった。
シム常務「香月」
A「は、はいっ」
突然、名前を呼ばれた。
シム常務「お前、専務から何を聞いた？」
A「えっ？な、何ですか？」
シム常務「何か聞いたんだろうが」
A「な、な、何も聞いてません」
突然の事で、うろたえる。
本当に専務から何も聞いていないが、
マリから情報がインプットされているから、
どうしても変な反応をしてしまう。
シム常務「俺の不幸な過去でも聞いたのか？」
A「い、いえ、そのようなことは」
シム常務「まぁ、いいさ。さっ、あんな奴らの顔なんか見たくもないが、会議に行って来るか」
そう言って、部屋から出て行った。
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アイラ(プロフ) - お疲れ様でした。久しぶりなので 最初から読み返します！楽しみ＼(^o^)／ (2019年9月19日 1時) (
レス) id: 91caf3041c (このIDを非表示/違反報告)
マミン(プロフ) - またシム家の仲間たちの続編見たいなーって何年たっても思います^_^ (2018年11月27日 22時) (レス) id: 0cd15f1a61 (このIDを非表示/違反報告)
jumpana(プロフ) - えー！ ちゃみゆうさんだったのですか！（今頃 (^◇^;) ）本当に嬉しい驚きです。最近、ずっとそばに…を読み返していたところだったので、本当にびっくり。私の癒しです。今回も、本当に最高でした。 (2018年10月1日 23時) (レス) id: e8772f8a7c (このIDを非表示/違反報告)
makimaki(プロフ) - ゆうさん» またまた読み返して来ちゃいました(^^♪常務チャンミン最高だったぁ(((^-^)))再度！ありがとうございましたぁ(^O^) (2018年9月23日 23時) (レス) id: 15860040e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - makimakiさん» 楽しんでくれましたか。良かった！ありがとうございました！ (2018年9月23日 16時) (レス) id: 9fc478c7b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2018年1月9日 23時
