４０．忘れさせてやる ページ40
今の・・・
何？
不意の感触で、涙が引っ込んで
思わず常務を見上げると
シム常務「あんな奴、サッサと忘れろ」
A「・・・・・。」
シム常務「俺が今日だけ忘れさせてやろうか？」
A「えっ・・」
答える前に、また常務の顔が近づいてきて、
そっと唇が重なった。
ええっ？！
キ、キス？！
常務とキスしてる？！
常務は、ほんの少しだけ唇を離して
シム常務「そのデカい目、閉じろ」
A「あ・・・」
ビックリして目を開けたままだった。
A「で、でも(汗)」
シム常務「うるせ、サッサと目を閉じろ」
慌てて目を閉じた。
どうして、こんな時も命じられるまま動いちゃうんだろう・・・
なんて、考えていたけど、
そんなことを考える余裕もなくなるほどの
キスをされた。
唇がまた重なって、
今度は長く、
舌が入ってくると、
私の舌を捉えてとろけさせる。
常務のキス、
凄く上手。
キスだけで気持ちいい。
常務の手が、私の後頭部に回って、
更にもう片方の手は背中に回り、
次第に私を抱く手に力がこもる。
私も、それに応えるように、
常務の首に腕を回した。
深くなるにつれ、激しさが増す。
この激しさもいい。
もっと、もっと、と
欲しくなればなるほど、
キスは深くなって、
呼吸も苦しくなる。
酸素が欲しくなる絶妙なタイミングで、
唇をちょっとだけ離して、
呼吸をする。
その呼吸が、色っぽい吐息に変わる。
そしてその吐息が、一層欲望を掻き立てて、
もっとキスしてって、
もっと、
もっと欲しい。
そう、目で求めると
常務は、私の額に、頬に、
優しくキスをして、見つめる。
シム常務「今だけだぞ、忘れさせてやるのは」
A「は・・い」
今度は、私から常務の首を引き寄せて、
A「もう一度だけ・・・」
こんなはしたない私を、
常務はなんて思ってるだろうか。
そう考えると、
A「ごめんなさい、常務」
そんな言葉が出た。
シム常務「何で謝る？」
A「だって、こんないやらしい私で、軽蔑しますよね」
またポロッ涙が頬をつたう。
シム常務「俺は、いやらしいのは大歓迎だがな」
そう言いながら、こぼれた涙を指で拭ってくれて
瞼にキスを落とした。
シム常務「俺のキスであの男を忘れるなら、いくらでもしてやるよ。今日だけならな」
A「忘れさせてください」
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ゆう - あくびちゃん、初めまして。一気読みですか？ありがとうございます！面白いと思っていただけて嬉しいです！ノロノロ更新で申し訳ないですけど、ノロノロ頑張りますので次章も宜しくお願いします (2018年1月9日 23時) (
レス) id: d062efd005 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 美ゆちゃん、大変大変お待たせしました〜。専務がなんと？！これからが大変です〜、書いてる私も（爆） (2018年1月9日 23時) (レス) id: d062efd005 (このIDを非表示/違反報告)
あくび(プロフ) - 初めまして。面白くて一気に読んでしまいました。続き楽しみにしています。 (2018年1月3日 21時) (レス) id: ab9fabd63b (このIDを非表示/違反報告)
美ゆ(プロフ) - 専務気になりますねー。そして私も…ホテルとか予約するのキツいな。。。はいー。待ってます。 (2017年12月21日 0時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - りんちゃん、う〜ん、この先、まだまだ色々ありそうな予感大です・・・でもヒロインちゃんは一生懸命な子なので、何とかしてあげたいんだけど、悪魔な私がまだダメって言ってるので’（笑） (2017年12月20日 23時) (レス) id: d062efd005 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2017年8月30日 23時
