8 相合傘 ページ8
目の前にいたチャンミンの顔が不機嫌この上ない。
A「あれ？もう終わったの？」
聞いてもそれには答えずに
CM「帰る」
A「シャワーは？」
いつもシャワーを浴びてから帰るのに、もう荷物を持っているから聞くと
CM「帰ってから浴びるからいい。行こう」
グイッと腕を掴まれた。
A「あっ、う、うん。じゃ、ありがとうございました。失礼します」
トレーナーに挨拶すると、チャンミンも
CM「ありがとございました。失礼します」
硬い表情で言った。
ジムの外に出ると、さっき降り出した雨がいつの間にか土砂降りの雨に変わっていた。
A「凄い降りになっちゃったわね。駐車場が満車だったから近くの駐車場に停めたの。そこまで歩いてくれる？」
CM「うん」
A「まさかこんなに降るとは思わなかったから、置き傘１本しかないの。チャンミンが差して。私はダッシュで車取ってくる」
傘を開いて渡そうとしたら、手首を掴まれ
CM「濡れる。一緒に行こう。相合傘も悪くない」
優しい顔で言った。
さっきの不機嫌この上ない顔はどこへ行った？
傘を差して２人並んで歩き出した。
あれっ？
こんなに身長差あったかな？
いつも一緒にいるし、チャンミンが背が高いのはもちろん知ってる。
並んで歩くことなんて当たり前なのに、相合傘は初めてで、普段意識していなかったことがやたらと意識する。
チラッと横目で見ると、目線は肩。
そして視線は胸元へ。
筋肉で盛り上がってる。
いつの間にか男らしい身体になってドキッとする。
身長差があり、チャンミンが濡れないように気を使って、腕を伸ばして傘を一生懸命差していたが、普段の高さではないため、次第に傘がぐらつき始めた。
すると頭上から
CM「ふっ(笑)」
鼻で笑う声。
見上げると、可笑しそうに笑うチャンミン。
A「何よ」
CM「貸して」
私の傘を奪って、チャンミンが差した。
CM「普通逆でしょ(笑)」
そう言ってまた笑いだした。
A「だって、チャンミンが濡れないようにと思って」
CM「女の子に傘を差してもらうなんてあり得ない」
A「女の子？」
CM「そうでしょ？」
A「私、女の子なの？２８歳なんだけど」
CM「女の子じゃなきゃ何？僕の中ではAは女の子だけど」
そう言って、腰に手を伸ばしてグイッと自分の方に引き寄せた。
A「キャッ」
驚いて、思わず小娘みたいな声が出て、顔が赤くなった
CM「可愛い」
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かえる(プロフ) - 無事くっついてくれてよかったです♪お話が終わりですか…寂しいです(T^T)こちらこそありがとうございました (2017年1月15日 19時) (
レス) id: c3cb7c4659 (このIDを非表示/違反報告)
ｻﾏﾕｶ(プロフ) - ありがとうございました 終わるの残念です あれから１年…とかありますよね？楽しみにまってますo(^-^)o (2017年1月15日 8時) (携帯から) (レス) id: ed0ecec96d (このIDを非表示/違反報告)
みぃな(プロフ) - お疲れさまでした。ちゃみゆうさんのお話し大好きです！ゆっくりでも、すぐ？でも待ってます。身体に気をつけてください。 (2017年1月15日 8時) (レス) id: 99f015b09d (このIDを非表示/違反報告)
惺華(プロフ) - お疲れさまでしたm(。_。)mとても楽しみに拝見してました。また次回作、のんびりゆっくり楽しみにしていますね(*^^*) (2017年1月15日 5時) (レス) id: 9e37672c80 (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 気持ちが通じ合った途端、チャミが可愛い！私も思ってしまいました〜(笑)次回作は別名で？こっそりヒントなんぞ置いて頂ければ嬉しいな〜 (2017年1月15日 1時) (レス) id: 7b9358613b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃみゆう | 作成日時：2016年9月9日 23時
