29 嘘 ページ31
A「この時確か、チャンミンが買い物したいって言って、私が付き添ったんです。帰りにタクシーに乗るところですよ、きっと」
CM「・・・・。」
今度は写真からAの顔へと視線を移す。
写真の女性は髪が長く、顔にかかっていて顔がはっきりとは分からない。
A「ほら・・・私でしょ？」
そう言って束ねた髪を解いて、写真と同じようなアングルにしてみた。
チーフは写真とAを交互に見た。
確かに見えなくもない。
抱き合っているとかキスをしているとか、そういう写真ではないのが功を奏した。
A「ほら、ねっ？チャンミン、そうでしょ？」
CM「あ、ああ。そういえば、そんなこと・・・あったな」
チャンミンの言葉に、やっとチーフは言葉を発した。
チーフ「驚かせんなよ、全く・・・」
A「すみません」
チーフ「じゃあ、これはマネージャーだと言っておくぞ」
A「はい、すみません。お手数をおかけします。ほら、チャンミンも！」
Aに促されて
CM「ああ、すみません。宜しくお願いします」
チーフ「くれぐれも気をつけてくれよ」
A「はい、お騒がせしました。申し訳ありませんでした」
CM「すみませんでした」
２人は、事務所を出て車に乗り込んだ。
CM「何であんな嘘を言うんだよ。正直に言えば良かっただろ？」
A「正直に言った方が良かった？」
CM「悪いことしてるわけじゃないんだからいいだろ？」
A「そうよ。悪いことはしてない・・・でも印象は悪くなる」
CM「構わねーよ」
プイッと窓の方に顔を向けた。
A「本当にそう思う？」
CM「えっ？」
A「何の為に東方神起を復活させたの？ユノと２人で折角ここまで来たのに、あなたのたった１つの行動で壊していいの？」
CM「・・・・・。」
押し黙るチャンミンに更に続けて話すA。
A「私はマネージャー。東方神起を守る。ユノとあなたを守る」
CM「守る？」
後ろからバックミラー越しに、冷たい目でAを睨む。
CM「今は人気があるからそんなこと言えるんだよ。人気が落ちたら離れていくくせに・・・その時が見物だな」
A「私は離れないわよ！人気が落ちたって離れない。絶対に！解雇されない限り離れないんだから」
強い決心が宿った目で、Aもバックミラー越しにチャンミンを睨んだ。
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hiro(プロフ) - すごく面白かったです。次も楽しみです。 (2015年9月5日 23時) (
レス) id: 70d86e783a (このIDを非表示/違反報告)
リサ - めちゃくちゃ面白い！続き気になります (2014年12月30日 12時) (レス) id: 6406e5e084 (このIDを非表示/違反報告)
リンリン(プロフ) - 面白すぎます^_^一気に読んでしまいました。続き楽しみです。 (2014年11月6日 19時) (レス) id: 7f983b2a68 (このIDを非表示/違反報告)
静奈 - 東方神起が大好きです。 皆さんとお話したいのですが…。 (2014年10月28日 8時) (レス) id: ac62159f31 (このIDを非表示/違反報告)
静奈 - 小説読ませてもらいました！言うべきか迷ったのですが…。３５の話で綾乃が綾香になってました。 (2014年10月28日 8時) (レス) id: ac62159f31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃみゆう | 作成日時：2014年8月19日 17時
