サインボールの行方 1 (you) ページ36
佐々木さんからは私が居るスタンド席の目の前でトロッコが停まると聞いていた
だけどトロッコが停車したのはずっと手前…
チャンミンはずっとこちらの方に体を向けていた
満面の笑みだけど目だけキョロキョロ…
私を捜してくれているのだろうか？
「チャンミン！」
私は意を決して大声で叫んだ
その瞬間再びトロッコが動き出し私の前を通過…
それと同時にチャンミンが投げたカラーボールは緩やかな弧を描き私の元に飛んできた
ナイスキャッチな私…
直ぐにボールからチャンミンに目を移した
目が合ったチャンミンは右手の親指を立てて笑っていた
そしてトロッコが去ると私の周りは騒がしくなった
触らせてほしい…
写真を撮らせてほしい…
などなど…
気持ちは凄くよく分かる
全て終演後に…とトンペンさんたちと約束を交わし終えた頃にはユノを乗せたトロッコが迫って来ていた
そしてそのトロッコは私の目の前で停止…
ユノはこちらに背を向け歌い踊っていた
それに耐えられなかったのか私の隣の女性が大声でユノの名を叫んだ
その声に応えるかのようにユノがこちらを見て微笑んだ
私を中心とした半径数メートル圏内のトンペンさんたちから悲鳴が上がった
これも凄くよく分かる
私に微笑んだ…的な…
ユノは持っていたカラーボールを高く投げた
それを見上げるユノがあまりにも美しすぎてユノから目が離せない状態に陥った私…
その直後そんな私の頭に何かが当たった
でも全然痛くない
何が当たったのかは明白…
ユノが投げたサイン入りのカラーボールで間違いないだろう
それを見ていたらしいにやけ顔のユノを乗せたトロッコは動き出した
そして私は気付いた
周りの人に見られていると…
頭にボールが当たったお間抜けな女だから…？
恥ずかしい…
女性「あの…？」
隣の女性が私に話しかけてきた
「はい…？」
女性「ユノのボール…
上手い事パーカーのフードに入りましたよ？」
フード…？
そうだ…
Tシャツ一枚では寒くてパーカーを羽織ったんだった…
周りの人たちの視線を感じたのはそのせいか…
何にせよ恥ずかしい
「取ってもらってもいいですか？」
女性「触ってもいいんですか？」
「もちろん」
女性はボールを取ってくれ私に差し出した
その手は震えていた
女性「ヤバイ
本物のユノのサイン…」
声も震えている女性…
女性「これも後で写メに撮らせてください」
「もちろんです」
とりあえずそのボールを一度受け取った私…
サインボールの行方 2 (she)→←ミス (changmin)
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ソル(プロフ) - はるさん» お！マジすか？それは良かった〜(笑) (2018年10月28日 0時) (
レス) id: 141f36d0fd (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - ウォー夢のような話だぜ。って、常に脳内にある話をソルさんが文字にしてくれている〜(笑)カムサハムニダ^ ^ (2018年10月27日 17時) (レス) id: 884c6663a2 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - wakaさん» 多分そうだね。やっと効力発揮か…？(笑) (2018年10月26日 23時) (レス) id: 141f36d0fd (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - ユンさんが渡したナプキンもしかしてユノ直筆の・・・・ (2018年10月26日 21時) (レス) id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - 沙羅さん» いつもの私なら『私』を我慢させたかも知れないけど今回は違う感じにしてみました〜。この後色々な戦いが起こりそうで、結局3章行き決定です(笑) (2018年10月26日 19時) (レス) id: b95c4969d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソル
| 作者ホームページ：https://twitter.com/chamiyukki0218
作成日時：2018年10月9日 1時
