左遷？栄転？ (yumi) ページ12
院長「まずは…
外科病棟のユミ主任…？」
院長は真っ直ぐに私を見ていた
話の流れからして嫌な予感しかしない
「はい…？」
院長「君は来年から師長として内科勤務の予定だったね？」
「はい」
院長「それで相談なんだが…
分院の外科病棟の師長として勤務してもらえないだろうか？」
来た…
やっぱり…
これは左遷…？
でも予定通り師長になれるのだから栄転…？
何にせよ私にとっては喜べるものではない
院長「どうかな？」
「それは…
直ぐにはお返事する事は難しいです
申し訳ありません」
院長「まぁそうだろう…
1週間以内に返事をもらいたい
可能か？」
「分かりました」
この後名前を呼ばれた主任たち全員が独身…
そして師長に昇進…
だけどもちろん全員返事は保留…
院長「師長として分院に移ってもらう候補は以上だ
そして次に主任として移ってもらう候補…」
隣に座っているAの顔色が悪くなっていた
それはそうだろう…
これまで名を呼ばれたのは身軽な独身ばかり…
院長「外科病棟のA主任…？」
やっぱり…
A「はい…」
院長「君には分院の外科病棟主任としてユミ主任と共に頑張ってほしいと思っている
いずれ分院のオペ室の師長になってもらうつもりだ
どうかな？」
俯いているAの目は潤んでいるように見えた
無理はない
北海道に行ってしまえばチャンミンと会える機会は東京に居るより格段に減る
A「私も考えさせてください」
院長「いい返事を期待している」
結局その後も白羽の矢が立ったのは独身者ばかり…
差別だ！と訴えたところでどうにもならない事は分かっていたから誰も何も言わなかった
だけど解せない…
15時主任会終了…
当直開始まではかなり時間があった
Aと職員食堂で時間を潰す事にした
Aは目の前のアイスコーヒーの氷をストローで弄んでいた
カラン…という音を楽しむかのように…
A「北海道かぁ…」
「せめて期限があれば良かったのにね…」
A「そうだね…」
Aは薄まったアイスコーヒーを一口飲んだ
「辞めようかな…」
A「他に移るって事？」
「それもありでしょ？
お礼奉公は終わってるし」
私はこの病院から奨学金をもらって併設の看護学校に通った
その事に対するお礼奉公は3年間この病院に勤務する事…
そんなの遠い昔に終わっている
だから辞めてもいい…
そう思えたのはきっと彼の顔が浮かんだから…
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ソル(プロフ) - はるさん» お！マジすか？それは良かった〜(笑) (2018年10月28日 0時) (
レス) id: 141f36d0fd (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - ウォー夢のような話だぜ。って、常に脳内にある話をソルさんが文字にしてくれている〜(笑)カムサハムニダ^ ^ (2018年10月27日 17時) (レス) id: 884c6663a2 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - wakaさん» 多分そうだね。やっと効力発揮か…？(笑) (2018年10月26日 23時) (レス) id: 141f36d0fd (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - ユンさんが渡したナプキンもしかしてユノ直筆の・・・・ (2018年10月26日 21時) (レス) id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - 沙羅さん» いつもの私なら『私』を我慢させたかも知れないけど今回は違う感じにしてみました〜。この後色々な戦いが起こりそうで、結局3章行き決定です(笑) (2018年10月26日 19時) (レス) id: b95c4969d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソル
| 作者ホームページ：https://twitter.com/chamiyukki0218
作成日時：2018年10月9日 1時
