姉貴の視線の先 (nao) ページ25
チャンミンを見送ってから特別室に戻った
そこには姉貴が居た
「チャンミンならもう帰ったぞ？」
A「そうみたいだね…」
「お前…
今まで何してたんだ？」
A「アイツが運ばれてきたからって呼ばれて…」
「アイツ？」
A「タクミ」
タクミ…
確かAを捨てた男の名だ
「だとしてもどうしてお前が呼ばれたんだよ？」
A「アイツが私を呼べって言ったみたいで…」
「で？
そいつはどうなったんだ？」
A「車で事故を起こしたみたいで全治3か月の重症
手術後に外科病棟に収容された
それで寄りにも寄って私のチームで面倒みる事になった」
「マジかよ…」
A「マジだよ」
「そうか…」
ご愁傷様という言葉しか浮かばない
A「でね…
アイツ明日結婚式なんだってさ」
「そいつ…
結婚式するのか？」
A「うん…
話してなかったけど他の女と結婚するからって捨てられたんだよ
それなのに今更私を呼ぶなんて何なの？」
「ご家族は来てたのか？」
A「婚約者の女性が付き添ってた
彼女は同乗していたらしいけど軽症で済んだ
それで婚約者に責められた
当然だよね…？
婚約者が付き添っているのに元カノである私を呼んだんだから…
浮気相手と勘違いされて大変だったよ」
だから左頬が赤いのか…
恐らく婚約者の女に殴られたのだろう
「何の因果だよ…」
A「昨日からいい事があり過ぎたから悪い事が起こったのかもね」
姉貴は疲れたきった表情…
当たり前だよな…
A「凄く疲れたからもう一度だけ彼の笑顔が見たくて…
急いで戻って来たのに間に合わなかった…」
チャンミンの笑顔を見たかったんだな…
見れていたらきっと姉貴の心は救われていただろうに…
姉貴は左頬に手を当てた
「痛むのか？」
A「凄く痛い…
痛いよ…ナオ…」
姉貴の目からポロポロと大粒の涙がこぼれ落ちた
抱きしめずには居られなかった
A「もう一度だけでいいから会いたかった…」
俺に抱きついた姉貴は声を上げて泣き始めた
痛むのは左頬だけじゃない
心も酷く痛んでいるはずだ
だからこそチャンミンに会いたかったんだよな？
癒されたかったよな？
可哀相に…
少し落ち着いた姉貴を家に連れ帰った頃には夜が明けていた
姉貴はソファーに座り一点を見つめて動かなくなった
その視線の先にはミーグリで東方神起の2人からもらったというポストカード…
姉貴が見つめているのは間違いなくチャンミン…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 637人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ソル(プロフ) - 沙羅さん» 沙羅さんも来週お誕生日なのですね！少し早いけど…おめでとうございます！チャンミンをお贈りいたします！←怒られる(笑)リンって誰なんでしょうね…？答えは2章で(笑) (2018年10月14日 20時) (
レス) id: b95c4969d5 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - ochameさん» 私、超能力者かも…なんて(笑)お誕生日おめでとうございます！素敵な夜をお過ごしくださいませ♪ (2018年10月14日 20時) (レス) id: b95c4969d5 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - はるさん» この物語の2人は臆病な感じだね。でも実際相手がチャンミンじゃあ余程自分に自信がない限りそうなる気がするな。2章では急激に恋が動くと思われますので今後ともよろしくお願いします！ (2018年10月14日 20時) (レス) id: b95c4969d5 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 一気に冷雨になってしまいましたね・・・何があったのか、そしてリンとは？？？誰なのかも気になりチャンミンがどう動いてくれるのか・・・。誕生日ウィーク？私は来週です(笑) (2018年10月14日 19時) (レス) id: 8a6a26968f (このIDを非表示/違反報告)
ochame(プロフ) - ソルさん、超能力者？私も明日(いや今日か)誕生日〜(^^)チャンミンをプレゼントもらって超うれしい！ (2018年10月14日 3時) (レス) id: 2cb778d22c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ソル
| 作者ホームページ：https://twitter.com/chamiyukki0218
作成日時：2018年10月3日 1時
