大火の中で (changmin) ページ50
11月29日深夜…
景徳宮の東宮でAの事を想いながら空を見上げていた
そして23時を過ぎた頃…
突然俺の脳裏に浮かんだ映像…
周囲を火に囲まれた状態で俺にそっくりな男性がAを抱きしめていた
王「A…案ずる事はない
何があってもAのそばに居る
Aがここで旅立つ運命なのだとしたら私も共に行くとしよう…」
A「王様…」
王「万が一ここで息絶えようとも…
運命に導かれまた同じ場所で同じ時を刻めるのであろう？
私がチャンミンに生まれ変わった時Aがどれだけ遠い場所に居ようとも必ず迎えに行く」
俺と同じ想いを抱いているこの人が俺の前世である事は間違いない
A「そんな事を仰らずどうかお逃げください…」
王「Aを置いてなど行けぬ！
私もここに残る」
A「それはなりません！
王様を失ったらこの世はどうなりますか？
誰が民を守るのですか…？」
王「Aを失っては私も死んだも同然だ
民をも守れぬ存在に成り下がるであろう…」
A「王様…」
王「A…すまない…
私にはもうAを抱きかかえて逃げる力すら残っていないようだ
ここで一緒にその時を迎え来世でまた会おう…
名がチャンミンと変われど私のこの強い想いだけは彼に受け継がれるであろう
それはとても幸せな事だ…
約束してくれたように来世では私の生まれ変わりであるチャンミンの事だけを愛してくれ…」
小さく頷いたAの目から涙がこぼれ落ちた瞬間…
Aは目を閉じ動かなくなった
王「A！！」
Aを抱きしめたまま泣き崩れた王様…
その時…
Aの弟シンさんが大火の中に飛び込んで来た
シンさんは体のあちこちに酷いヤケドを負っていた
シン「王様…お迎えに参りました」
王「私はここを動かぬ…
Aを置いてなど行けぬ！！」
シン「ヌナの事は必ず彼が助けてくれます！」
王「彼とは…まさかチャンミンの事か…？」
シンさんは強く頷いた
シン「ヌナ…ごめん…
ヤケドのせいでヌナを背負う事が出来ないんだ…
でも直ぐに彼が助けに来てくれる
だから彼を信じて待っていてほしい…」
シンさんは涙を流しながらAを床に寝かせた
そして泣いている王を支えながらその場を離れた
2人が去るとAは微かに目を開き天に向かって両手を広げた
A「…チャンミン！！」
最後の力を振り絞り俺の名を呼んだA…
「A！！」
Aの名を叫んだ瞬間目の前が真っ暗になった
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ソル(プロフ) - wakaさん» ーが長い(笑)意図せずうぉーな部分で終わってしまいました(笑)続きは続編で！またお会いしましょう！ (2018年3月21日 23時) (
レス) id: 94615f823f (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - ぴろりさん» ぴろりさんいつもありがとうございます！たくさん元気をいただきました！続編も頑張りますのでまた遊びにいらしてくださいね！心よりお待ちしております！ (2018年3月21日 23時) (レス) id: 94615f823f (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - うぉーーーーーーーーー！！！！！ (2018年3月21日 23時) (レス) id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
ぴろり(プロフ) - すごい！引き込まれて一気に読みました！描写がとても丁寧なので、自然に映像が浮かんできて、ドラマみたいです。ソルさんが紡ぐ言葉はいつも綺麗なので、読んでいて心地よいです。 (2018年3月21日 23時) (レス) id: 66f7a3c386 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - はるさん» チャンミンと輪廻転生…いいよね〜！輪廻転生とは言わず今世もしくは来世だけでもいいから私も…←あなたでもねぇです！！byチャンミン(笑) (2018年3月21日 18時) (レス) id: aff06f96fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソル
| 作者ホームページ：https://twitter.com/chamiyukki0218
作成日時：2018年3月10日 22時
