女官になった理由 (changmin) ページ33
彼女の話は凄く興味深い
でも世子様の妹とヒョンそっくりな彼女の弟が結婚…
何とも複雑な心境である事は否定出来ない
結婚と聞いて俺は今更ながら気になった事があった
「そういえばAさんは結婚はしていないんですか…？」
告白する前に確認しろ！！と自分に突っ込んでみた俺…
彼女はもちろんキョトン顔…
A「酷な事をお聞きになるのですね…
私が生きていた時代においては尚宮だけでなく宮中に仕える女官に結婚は許されていませんでした」
「そうですよね…」
心底ほっとした俺…
A「それにもし結婚していたらチャンミンさんとお付き合いしたりしません」
俺を見て苦笑いを浮かべている彼女…
「でも恋するのは自由だったんですよね？」
A「誰かに恋心を抱くのは自由かと…
誰にもばれなければ…ですが…」
「もしばれたら？」
A「怖くて考えたくもありません」
こんなにも美しい人が一生恋愛も結婚もせずに王のために生きる…
そんな時代が存在していた事が信じられない
「それでも幸せでしたか？」
A「はい…
王や世子様にお仕え出来て幸せでした
でも今はあの頃よりずっと幸せです」
俺が居るから…？
A「チャンミンさんのそばに居られて本当に幸せです…」
俺の心を見透かしたかのように小さく呟いた彼女…
「俺を泣かせる気ですか？」
A「嬉しいのですか…？」
「当たり前です！！」
A「何だか恥ずかしいですね…」
当たり前だと大声で言い切った俺の方がずっと恥ずかしい…
恥ずかしすぎて話題を変える事にした俺…
「宮中に入ったのは何歳の時なんですか？」
A「10歳になって直ぐです」
「そんな幼い頃にどうして…？」
A「私のアボジが宮中の要職についていて…
弟のシン同様私も世子様とは幼馴染なのです
世子様にずっとそばに居てほしいと頼まれ私は女官になりました
幼かった私もそうすればいつも世子様のおそばに居られると思っていたので…
だけど女官となった事で世子様が一番遠い存在になってしまったんです」
あの時代においての彼女が愛した人はいずれ王となる世子様…
もし彼女が女官になっていなければ世子様と結婚出来たのかも知れない
女官となってからは叶わぬ恋にもがき苦しんできたのだろう…
彼女の柔らかい微笑みの中に浮かぶ少しだけ悲しげな目がそれを物語っていた
俺が君を必ず幸せにしてあげる…
約束する
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ソル(プロフ) - wakaさん» ーが長い(笑)意図せずうぉーな部分で終わってしまいました(笑)続きは続編で！またお会いしましょう！ (2018年3月21日 23時) (
レス) id: 94615f823f (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - ぴろりさん» ぴろりさんいつもありがとうございます！たくさん元気をいただきました！続編も頑張りますのでまた遊びにいらしてくださいね！心よりお待ちしております！ (2018年3月21日 23時) (レス) id: 94615f823f (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - うぉーーーーーーーーー！！！！！ (2018年3月21日 23時) (レス) id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
ぴろり(プロフ) - すごい！引き込まれて一気に読みました！描写がとても丁寧なので、自然に映像が浮かんできて、ドラマみたいです。ソルさんが紡ぐ言葉はいつも綺麗なので、読んでいて心地よいです。 (2018年3月21日 23時) (レス) id: 66f7a3c386 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - はるさん» チャンミンと輪廻転生…いいよね〜！輪廻転生とは言わず今世もしくは来世だけでもいいから私も…←あなたでもねぇです！！byチャンミン(笑) (2018年3月21日 18時) (レス) id: aff06f96fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソル
| 作者ホームページ：https://twitter.com/chamiyukki0218
作成日時：2018年3月10日 22時
