パパの全て (sarang) ページ7
電話を切った後パパはあの人の居場所を必死で捜してくれたらしい
だけど見つからなかったようで私を迎えに来てくれた
玄関先でパパに抱きついた私を優しく抱きしめてくれたパパ…
「会いたかった」
キュヒョン「俺もだよ…
荷物はもうまとめたか？」
「うん」
キュヒョン「じゃあ一緒に帰ろう？」
パパの車で懐かしい家に戻る事が出来た
1年ぶりのパパの部屋は何も変わっていなかった
キュヒョン「サランの部屋はそのままにしてあるからそこで休め？」
「嘘…」
キュヒョン「嘘じゃない
サランが出て行ったままの状態にしてある
見に行け？」
私は急いで部屋に向かった
パパの言う通り私の部屋は何もかもがそのままだった
置いて行ったポロロのぬいぐるみもちゃんと私の代わりにベッドで寝ていた
キュヒョン「ほら…嘘じゃなかっただろ？」
背後から優しいパパの声が聞こえ涙が溢れ出した
「うん…」
キュヒョン「サランは俺の全てだった
だからどうしてもこの部屋に手を付ける事が出来なかったんだよ」
私はパパの全てだった…？
振り返るとパパはふわっと微笑んだ
キュヒョン「チャンミンが戻るまでここに居るといい
直ぐに戻ってくると思うから…」
あの人が戻って来なければいい…
本気でそう思ってしまった
それを見透かしたかのようにパパは苦笑いを浮かべた
キュヒョン「きっとサランはチャンミンの事を誤解してる」
「誤解…？」
キュヒョン「うん
チャンミンはサランのママであるAが心から愛した人なんだ
サランが思っているような人間じゃない」
「でもあの人は…」
あの人は私がお腹にいるママを切り捨てた
キュヒョン「チャンミンも大人になった
あの頃のチャンミンではない
きっと今はまだサランが自分の娘だという実感がないだけだ
でもそれは当然の事だと思うぞ？
10年以上サランが俺の元で生きているとは知らなかったんだからな…」
「そうだけど…」
キュヒョン「チャンミンは本当に何も知らなかったんだよ
サランが元気に生まれていた事も…
Aの事も何も…」
「まさか…
あの人はママに何が起こったのかも知らないって事…？」
キュヒョン「俺は話していない
だからサランが話していないのならチャンミンは知らないはずだ」
私の事を打ち明けた時にパパが話したと思っていた
だから私はその事に触れた事はない
それ以前にあの人とは殆ど会話を交わしていない
「でもあの人はきっと気付いてる
毎晩のようにママの写真の前で泣いていたから…」
『A…帰ってきて…』
そう呟きながら…
サランの本音 (kyuhyun)→←あの人 (kyuhyun)
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ゆみ(プロフ) - おひさしぶりです。以前もソルさんのお話を読ませて頂いたゆみです。やっぱり読むたびに涙が出てしまい…お話に感動してます。このお話だけでなく、ソルさんのかくお話は何度も読みたくなるほど引き込まれてしまいます（笑）また〜お邪魔させて頂きます。 (2019年12月6日 11時) (
レス) id: 0ab89a49dc (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - motomatoさん» 2人はお互いを守ろうと必死だった…素敵ですよね。きっと素敵な家庭を築いていってくれる子余でしょう。最後までおつきあいいただありがとうございました！ (2019年6月10日 13時) (レス) id: f783cd171d (このIDを非表示/違反報告)
motomato(プロフ) - 一方通行ではなくて、お互いがお互いを思って守る…って素敵ですね！ありがとうございました！ (2019年6月10日 8時) (レス) id: bba7275c40 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - 沙羅さん» 沙羅さ〜ん、ありがとうございます(泣)もっと幸せな日々を書きたかったから潜り過ぎたことを反省した作品でした。一瞬PCが復活したのですね！コメントいただきとても嬉しかったです。ありがとうございます！ (2019年6月8日 18時) (レス) id: f783cd171d (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 潜って、潜って、潜って・・・見えたぁ〜海に潜ってザバァッと地上に出たような感じです。いやぁ〜見せられましたね。ソルさんお疲れ様でした。PS：一瞬だけ復活しているPCから大急ぎで読んで来ましたよ。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: ec31f29c69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソル
| 作成日時：2019年5月7日 1時
