あの人 (kyuhyun) ページ6
MVの撮影を終えて帰宅する準備をしていた時…
俺の携帯が震えた
『パパに会いたい』
約1年ぶりのサランからのメールに心が躍った
だけど返信はしなかった
サランは俺との生活より実のアボジであるチャンミンとの生活を選んだのだから…
サランが去ってからも俺とチャンミンの関係に大きな変化はなかった
チャンミンがサランの話をする事はなく俺もサランの事をチャンミンに尋ねる事はしなかった
それでいい…そう思ってきた
だけど気にならないはずはなかった
サランは俺の宝物だったのだから当然の事だ
中学に進学したサランはちゃんと学校に行けているのだろうか？
チャンミンに懐いているのだろうか？
ご飯はちゃんと食べているのだろうか？
サランに返信したい気持ちをぐっと我慢しながら仲間と夕食をとってから帰宅した
そしてAの写真の前に立った
「A…ただいま」
写真立ての中のAは太陽のような笑顔だ
「A…？
サランは元気にやっていると思うか？」
俺はいつもこうしてサランの事を写真の中のAに問う
答えたくてもそれが出来ないAにとってみたらいい迷惑かも知れない
「サランが俺に会いたいってメールしてきたんだ
まさかSOSじゃないよな…？」
ごめん…何も答えてくれなくていいんだ
ただあの頃のように俺の話を笑顔で聞いていてほしい
『分かった』…
写真の中のAがそう言ってくれているような気がした
その時…
俺の携帯が着信を知らせた
画面には『サラン』と…
俺は写真のAを見た
『出てあげて』…
笑顔のAにそう言われた気がして慌てて通話ボタンを押した
『もしもしサラン…？』
サラン『パパ！』
まるでサランに抱きつかれたような錯覚に陥り涙が溢れ出した
『サラン…何かあったのか？』
サラン『あの人が居ないの』
『あの人』…？
まさか…
『あの人って誰…？』
サラン『私の本当のパパ』
やっぱりチャンミンの事か…
どうして『あの人』なんて…
だけど今は触れないでおこう
現在23時…
こんな時間にチャンミンが家に居ないのは変だ
まだ13歳のサランを1人きりにするなんて…
もし2人の関係が上手くいっていないのだとしてもあのチャンミンがそんな無責任な事をするとは思えない
『電話してみたのか？』
サラン『したけど繋がらない』
『まさかチャンミンと喧嘩でもした？』
サラン『あの人にパパの家に帰りたいって言っちゃった…』
2人はそこまで追い詰められていたって事か？
パパの全て (sarang)→←パパとあの人 (sarang)
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ゆみ(プロフ) - おひさしぶりです。以前もソルさんのお話を読ませて頂いたゆみです。やっぱり読むたびに涙が出てしまい…お話に感動してます。このお話だけでなく、ソルさんのかくお話は何度も読みたくなるほど引き込まれてしまいます（笑）また〜お邪魔させて頂きます。 (2019年12月6日 11時) (
レス) id: 0ab89a49dc (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - motomatoさん» 2人はお互いを守ろうと必死だった…素敵ですよね。きっと素敵な家庭を築いていってくれる子余でしょう。最後までおつきあいいただありがとうございました！ (2019年6月10日 13時) (レス) id: f783cd171d (このIDを非表示/違反報告)
motomato(プロフ) - 一方通行ではなくて、お互いがお互いを思って守る…って素敵ですね！ありがとうございました！ (2019年6月10日 8時) (レス) id: bba7275c40 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - 沙羅さん» 沙羅さ〜ん、ありがとうございます(泣)もっと幸せな日々を書きたかったから潜り過ぎたことを反省した作品でした。一瞬PCが復活したのですね！コメントいただきとても嬉しかったです。ありがとうございます！ (2019年6月8日 18時) (レス) id: f783cd171d (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 潜って、潜って、潜って・・・見えたぁ〜海に潜ってザバァッと地上に出たような感じです。いやぁ〜見せられましたね。ソルさんお疲れ様でした。PS：一瞬だけ復活しているPCから大急ぎで読んで来ましたよ。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: ec31f29c69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソル
| 作成日時：2019年5月7日 1時
