帰ってきて… (changmin) ページ2
結局サランは朝食をとらずに学校に出かけてしまった
1人で朝食をとり後片付けを済ませた俺は棚に飾ってある写真立ての前に立った
向日葵畑の中で満面の笑みを浮かべているAの写真は俺の一番のお気に入りだ
今でも鮮明に蘇るAの笑顔…
Aの声…
「A…
俺の元に帰ってきて…」
俺は毎日写真の中のAに懇願している
「A…頼むから…」
涙で霞んでいく太陽のようなAの笑顔が少し陰った気がした
きっと困らせたよね…
「ごめん…A…」
あの時Aを切り捨てたのは俺なのに今更過ぎるお願いだよね？
本当にごめん…
「俺は今でもAの事が好きで好きで堪らないんだ…」
涙のせいで写真の中のAの笑顔が完全に霞んでしまった
A「おいで…？」
え…？
A「こっちにおいで…チャンミン…？」
間違いなくAの声だ
涙を拭った俺は写真の中のAをじっと見つめた
そんな俺に写真の中のAが手を差し伸べた
A「早くおいでってば…
早く私を抱きしめて？」
Aが恋しすぎて幻覚や幻聴の症状が出た？
きっと末期症状だ…
気付くと俺は写真に向かって右手を伸ばしていた
どうしてももう一度Aに触れたい
A「一緒に来て…？」
右手首を誰かに掴まれる感触…
それと同時に俺は意識を手放した
――――――――――――――――――――――
頬に触れる冷たい手の感触で意識がクリアになっていった
俺はこの手の感触をよく知っている
Aだ…
「A！？」
A「びっくりした…
急に大声出さないでよ〜」
俺を見つめて苦笑いを浮かべているのは間違いなくAだった
信じられない…
「本当にAなの！？」
A「え？何言ってるの？
私に決まってるでしょ？
悪い夢でも見た？」
Aは優しく俺の髪の毛に触れた
俺は慌ててその手を掴んだ
今度こそ何があってもこの手を放さない
A「何々？どうしたの？
力強すぎ…痛いよ
放して？」
「ごめん…放せない」
A「え…？」
「この先何があってもAの手を放さないから」
Aは不思議そうに首を捻った後自分のお腹を見た
A「変なパパだね〜サラン？」
サラン…？
もしかして俺はあの頃に戻った…？
A「あ…動いた…」
俺の手から逃れた右手で自分のお腹を擦ったA…
俺はAの手に自分の手を重ねてみた
＊自覚あり (changmin)→←サランと俺 (changmin)
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ゆみ(プロフ) - おひさしぶりです。以前もソルさんのお話を読ませて頂いたゆみです。やっぱり読むたびに涙が出てしまい…お話に感動してます。このお話だけでなく、ソルさんのかくお話は何度も読みたくなるほど引き込まれてしまいます（笑）また〜お邪魔させて頂きます。 (2019年12月6日 11時) (
レス) id: 0ab89a49dc (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - motomatoさん» 2人はお互いを守ろうと必死だった…素敵ですよね。きっと素敵な家庭を築いていってくれる子余でしょう。最後までおつきあいいただありがとうございました！ (2019年6月10日 13時) (レス) id: f783cd171d (このIDを非表示/違反報告)
motomato(プロフ) - 一方通行ではなくて、お互いがお互いを思って守る…って素敵ですね！ありがとうございました！ (2019年6月10日 8時) (レス) id: bba7275c40 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - 沙羅さん» 沙羅さ〜ん、ありがとうございます(泣)もっと幸せな日々を書きたかったから潜り過ぎたことを反省した作品でした。一瞬PCが復活したのですね！コメントいただきとても嬉しかったです。ありがとうございます！ (2019年6月8日 18時) (レス) id: f783cd171d (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 潜って、潜って、潜って・・・見えたぁ〜海に潜ってザバァッと地上に出たような感じです。いやぁ〜見せられましたね。ソルさんお疲れ様でした。PS：一瞬だけ復活しているPCから大急ぎで読んで来ましたよ。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: ec31f29c69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソル
| 作成日時：2019年5月7日 1時
