＊無神経な俺 (kyuhyun) ページ26
今日1日でAに関する二つの後悔を解決する事が出来た
残るは最大の後悔一つのみ
実家からの帰りの車内…
Aは何だか凄く幸せそうだ
「まるで別人だな」
A「どういう意味？」
「大学から出て来た時のAと今のAはまるで別人のようだから…」
A「キュヒョンのご家族のお陰だよ
沢山元気をもらったし癒された
家族ってこういう物だったな〜って幸せな気持ちになれた」
Aが家族を事故で失ったのは中学3年生の時…
その事故でご両親だけでなく大切な弟も失った
その事故の直後Aと俺は街で偶然出会った
Aのご両親には身寄りがなくAは独りぼっちになっていた
そして俺は絶望の淵に立つAのそばに居て見守り続けようと決めた
Aが涙も見せず気丈に振る舞っていたから…
そしてその姿があまりにも健気で儚げで切なかったからだ
A「あの事故からもう随分経つんだね…」
「そうだな…
Aの弟は俺と同い年だったんだよな？
まだまだ若かったからきっと無念だったろうな
やりたい事も沢山あっただろうに…」
A「うん…そうだね」
これまでAの口から弟の話を詳しく聞く事はなかった
だから俺と同い年だった事以外何も知らない
思い出すのが辛いからなのかも知れない
それなのに俺は…
思い出させてごめん…A…
A「キュヒョン…そんな顔しなくてもいいよ？
私は大丈夫だから…」
「俺は本当に無神経な男だ
ごめんな…？」
A「だから大丈夫だってば」
Aがふわっと微笑んだのが横目で確認出来ほっとした
A「キュヒョンが急に大人になったように感じられる」
「え…？」
A「どうしてかな？」
それは俺が未来の世界から来たからだ
何しろ中身は三十路だ
A「ねぇ…
キュヒョンは今何歳なの…？」
赤信号で車を停止した俺はAを見た
「俺の歳を忘れたのか…？」
A「いいから答えて？
本当は今何歳なの…？」
Aは真っ直ぐな目で俺を見ていた
「19だ…」
A「そうだよね…」
残念そうなのはどうしてだ？
何歳だと答えるのが正解だったんだ？
Aは何を期待していたんだ？
A「キュヒョンが三十路だったら良かったのに…」
「三十路ってどうしてだよ？」
A「さぁね…
何でもないから気にしないで？」
信号が青に変わり車を発進…
その後家に着くまでAは車窓からの眺めに目を置き何も話してはくれなかった
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ゆみ(プロフ) - おひさしぶりです。以前もソルさんのお話を読ませて頂いたゆみです。やっぱり読むたびに涙が出てしまい…お話に感動してます。このお話だけでなく、ソルさんのかくお話は何度も読みたくなるほど引き込まれてしまいます（笑）また〜お邪魔させて頂きます。 (2019年12月6日 11時) (
レス) id: 0ab89a49dc (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - motomatoさん» 2人はお互いを守ろうと必死だった…素敵ですよね。きっと素敵な家庭を築いていってくれる子余でしょう。最後までおつきあいいただありがとうございました！ (2019年6月10日 13時) (レス) id: f783cd171d (このIDを非表示/違反報告)
motomato(プロフ) - 一方通行ではなくて、お互いがお互いを思って守る…って素敵ですね！ありがとうございました！ (2019年6月10日 8時) (レス) id: bba7275c40 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - 沙羅さん» 沙羅さ〜ん、ありがとうございます(泣)もっと幸せな日々を書きたかったから潜り過ぎたことを反省した作品でした。一瞬PCが復活したのですね！コメントいただきとても嬉しかったです。ありがとうございます！ (2019年6月8日 18時) (レス) id: f783cd171d (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 潜って、潜って、潜って・・・見えたぁ〜海に潜ってザバァッと地上に出たような感じです。いやぁ〜見せられましたね。ソルさんお疲れ様でした。PS：一瞬だけ復活しているPCから大急ぎで読んで来ましたよ。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: ec31f29c69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソル
| 作成日時：2019年5月7日 1時
