王女の男 −JK− 第二章

新たな事件の幕開け　(JK) ページ46

戦いが終わりそれぞれの帰る場所へ…


そして公主邸に戻って気付いた
Aの喉元に傷が出来ていると…



「A…
傷が出来てるよ？」


A「え…？」


「刃物で傷つけられたんだね…」


A「全然気付かなかったよ
痛みすら感じない程怖かったって事だね」



弱々しく微笑んだAを抱きしめた



A「でもこうしてジョングクに抱きしめてもらえるだけで癒される」



安堵の声…



A「本当は女王になるのも怖い」


「うん
だからこそ俺がそばで守り癒してあげたいと思ってる」


A「ジョングクにとっても簡単な決断ではなかったはずだよね？
これからはBTSとしての活動も今までのようにはいかない」



確かにAの言う通りだ
今後の俺の立場が王であっても王配であっても今のように自由ではいられないだろう



「それでもAを失うよりはずっといい」



心からそう思っている



A「本当に感謝してる
ありがとう」



暫く抱きしめ合った後Aの傷の処置をしてベッドに入った
手を繋いで眠るだけの新婚初夜だったけど凄く心穏やかだった




そして翌朝…
仕事に出かけるために王宮を出た


仕事の現場に着くと待ち受けていたのは沢山の記者らしき人たち…
同乗していたジニヒョンもユンさんも酷く驚いていた


ユンさんは車を降りて様子を見に行ってくれた
そして暫くして車に戻って来ると大きなため息をついた



ユン「お前たちの良からぬ噂が立っているそうだ
誰かがリークしたらしい」


JN「良からぬ噂って…？」


ユン「お前たち2人が男同士で付き合っていてそこに女も1人混じっての三角関係だとな…
その女についてはまだ何も分かっていないと話していた」


JN「それってまさかこの前の…？」


ユン「それしか考えられない
だけど変だよな…
あの場に居たのは俺たち3人とAさん…
後は中東に去った2人だけだ」


JN「中東に行ってしまった2人とは考えにくいよね？
携帯も解約してから旅立ったんでしょ？」


ユン「同感だ
待て…あの場にはキムも居た！
サブマネのリークとなれば誰もが信じる」



サブマネのキム君…
別室に居たとは言え俺たちの会話を聞いていた可能性は高い
その一部だけを聞き真実だと勘違いしたのか…？



JN「キム君は今どこに居るの！？」


ユン「実は今朝から連絡が取れないんだ…」



姿をくらましたという時点でキム君が今回のリークの犯人で確定だと思えた
何はともあれ新たな事件の幕開けの予感…

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