王女の男 −JK− 第二章

『励む』の意味　(You) ページ45

王妃様が去り皆の顔に安堵の色が広がった



JK「A…
無事で良かった」



ジョングクは私を強く抱きしめてくれた



「とても素敵でございました
王様…」


JK「王様じゃない
ふりだよ…」


「だとしても…
私にとっては王様なのです
惚れ直しました…」


王「ジョングク…
男に二言はない故私は王位を退く
このまま王となってはどうだ？
演技とは思えぬほど王らしかったぞ？」


JK「いえ…そんな…」


王「もしや王の座に就くのが怖くなったか？」


JK「そうではありません
ですが刃物を突きつけられても凛としていたAこそ女王に相応しいと思いましたので…」


「凛として見えた？
でも内心凄く怖かった」


JK「でもそれを表に出さず冷静に見せた
それによって皆が取り乱す事なく冷静で居られた
Aこそこの国の頂点に立つべき存在
そんなAを守るのが夫である俺の役目…
そう感じた」


王「確かにそうなのかも知れぬ
公主は弱そうに見えて肝が据わっておる」


ウォル「そうでございますね
でもそれはジョングク様がそばに居てこそ…」


王「そのようだな…」


世子「女王Aと王配ジョングクか…
この国の未来も安泰だ」



私が女王となる方向に皆が傾いている



「私が女王…？」


JK「うん
それで俺は女王の夫」


「じゃあジンの仲間入りも可能…？」



なんちゃって…



JK「それはダメ！
そもそもジニヒョンは王配ってキャラじゃない！」


「冗談だよ…」


世子「この状況において冗談が言えるとはな…」


ウォル「全く…
Aは昔から変わらぬな」


「すみません…」


王「念のため王座を退く前に王室典範を変えておくか？」


世子「その方が賢明かと思われます！
女王の夫は1人と…」


「その必要はありませぬ！
私はジョングク以外の男など受け入れませぬ故…」


王「冗談だ…
お前がジョングク一筋なのはよく知っておる」


世子「私はジョングク以外の男など受け入れませぬ故…か…」



にやけ顏の王様と世子様…
完全にからかわれた



ウォル「2人ともAをからかうのはおやめくださいませ
全く…似た者親子でございますね」


王「すまんすまん」


世子「そう言えば今夜は2人の新婚初夜ではないか…」


王「そうであったな！
早く公主邸に戻り励むのだ！」



励むって…まさか…？



ウォル「王様！」


王「善は急げと申すではないか…
ウォルも早く孫の顔が見たかろう？」


ウォル「まぁ…そうでございますね」



励むのは子作り
やはりそうだったのか…

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