大丈夫 (SH) ページ24
王妃の元から連れ戻したAの顔色は優れずずっと考え込んでいる
「A…大丈夫か？」
A「私は平気でございます」
Aは笑顔を見せた
だけど平気そうには見えない
間もなくジョングクがここに戻ってくる事はまだAには告げていない
その事を告げたらAの事だからその必要はないと言って聞かないだろう…
だから言わずにいた
A「オッパ…
もし私が女王となったらオッパはどうなさるおつもりですか？」
「知っておろうが王位継承権を失った世子は離宮で暮らす決まりである故それに従う」
A「オッパはそれでもいいとお考えですか…？」
「お前とジョングクの気持ちを聞いてから色々考えたのだが…
今私は心底そうしたいと思っておる
離宮ではありのままの自分で暮らす事が出来るであろう…
それは私にとってこの上なく幸せな事なのだ」
A「それならば…
私に王位をお譲り下さいませ」
「A…
お前こそ本当にそれで良いと思っておるのか？」
A「はい
私が女王となるのかジョングクに王座に就いてもらうのかはまだ分かりませぬ
ですが…世子様に代わり私たち2人が協力しこの国を治めてまいります」
Aの凛とした様子を見て大丈夫なのだと確信した
A「この国の未来を守る役目を私たちに託してくださいますか…？」
「ありがとう…A…
お前とジョングクに託す」
A「そのためには私が公主に戻らねばなりませぬ
早急にミニョをここから追放致しましょう」
顔つきはオモニ似…
だけどAの決意に満ちた強い眼差しは王様の目とよく似ていた
「ミニョは今頃日本に向かう飛行機の中…
このままこの王宮に帰れぬよう手を打つとしよう」
A「はい
…イ尚宮！」
Aは外に控えているイ尚宮を呼んだ
イ尚宮「翁主様…いかがされましたか？」
A「今すぐに公主邸へ出向きミニョの荷物をまとめよ
二度とこの王宮には戻さぬ」
イ尚宮「かしこまりました」
イ尚宮は公主邸へ向かった
A「ジョングクにこの事を知らせなければ…」
その時…
ジョングクとチョン内官が現れた
ジョングクを見たAの表情が一気に緩み…
そしてその目から大粒の涙をこぼした
ジョングクはそんなAに優しい笑顔を向けた
涙を拭い駆け寄ったAをジョングクは優しく抱きしめ…
Aはジョングクの腕の中で声を上げて泣き始めた
この2人なら絶対に大丈夫…
この国を…この王宮を…
良い方向に導いて行ってくれるに違いない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 558人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃんこ(プロフ) - まさかの展開に驚きました！！ヒロインちゃんが女王になるとばかり思っていたのに。まさかのグクが！！それはそれで素敵だと思いました。また更に楽しみが出来ました。いつもありがとうございます☆ (2021年7月30日 6時) (
レス) id: a21dcbeda6 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - にゃんこさん» 雲の切れ間から月明かりが見えてきた感じの中、間もなく第三章突入です。まだ先は少し長いですがお付き合いいただけたら嬉しいです。 (2021年7月29日 18時) (レス) id: 2435145dc1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 更新を楽しみにまっていたので特別なご褒美をもらったぐらいに嬉しいです☆相も変わらず展開にドキドキしてしまいました。これからも楽しみにしています。 (2021年7月28日 23時) (レス) id: a21dcbeda6 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - にゃんこさん» いつもありがとうございます！久しぶりの更新だったのでかなりドキドキでしたが少しほっとしました。続きもお楽しみいただけますように。 (2021年7月28日 14時) (レス) id: 2435145dc1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 今回のお話も最高でした。ついにクライマックスが迫ってるのかと思うとドキドキです。これからも楽しみにしています。 (2021年7月28日 0時) (レス) id: a21dcbeda6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ソル
| 作成日時：2021年7月5日 21時
