未婚の世子様 (You) ページ15
王「この様子なら孫の顔を見れる日も近いかも知れぬな
それまで元気で居たいと願うのは欲張りか…？」
チョン内官「そんな事はございませぬ！
お2人には急いでいただきます故王様もどうか諦める事なく病と戦ってくださいませ」
王「そうだな…病は気からと申す
負けてはおられぬな」
チョン内官「その通りでございます！
ジョングク様…どうか早急にお願い致します」
ジョングクは唖然…
チョン内官「翁主様もどうかお急ぎください」
私も…？
世子「2人共頑張るのだぞ？」
「世子様まで…」
世子「何故泣きそうな顔をしておる？
嬉しいのか？」
「え？」
世子「それとも既に子を授かった訳ではあるまいな？」
「そんなはず…」
ないとは言い切れない
ジョングクも微妙な表情…
王「世子よ…
Aの事をあまりからかうでない
それよりお前こそどうなのだ？」
世子「私は…」
王「王となるためには妻が必要なのだ
急いで婚礼の準備をせねば…」
世子「しかし…」
世子様が妻を取らぬのには理由がある
その理由を知っているのは恐らく私だけ…
「王様…」
王「どうした…？」
「そう急がずとも…」
王「もし私が突然この世を去ったらどうなる？
妻の居ない世子は王にはなれぬのだぞ？
そのような決まりである事はお前も良く知っておるはずだ」
「はい…」
王「私の代まで世子は25歳までに結婚せねばならなかったのだぞ？
その決まり事を撤廃したのは私だ
だがそれ以上何かを変える事は無理なのだ」
王様は結婚を嫌がる世子様のために年齢制限の決まり事を撤廃…
それ以上はさすがの王様にも無理
私にだってその事はよく分かっている
だけど…
世子「王様…
もし私が結婚せぬままだった場合どうなるのでございましょう…？」
王「お前の王位継承権は消え去る
当然知っておるであろうが私には兄弟がおらぬし私の血を引く者はお前とAだけなのだ
それ故我が一族が守ってきた物全てが一瞬で消え去る事になるであろう」
世子「Aが女王となる可能性はないのでございますか…？」
王「女王…？」
世子様の真剣な眼差しに怪訝な表情を見せた王様…
チョン内官とジョングクは呆然
王「確かに過去には女王も存在した
だがその代には世子が存在せず後に女王となった公主の夫も体が弱くやむを得ずだったのだ」
世子「ではやむを得ずな状況であればAが女王となる事は可能だという事でございますね？」
王様と世子様は暫く対峙していた
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にゃんこ(プロフ) - まさかの展開に驚きました！！ヒロインちゃんが女王になるとばかり思っていたのに。まさかのグクが！！それはそれで素敵だと思いました。また更に楽しみが出来ました。いつもありがとうございます☆ (2021年7月30日 6時) (
レス) id: a21dcbeda6 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - にゃんこさん» 雲の切れ間から月明かりが見えてきた感じの中、間もなく第三章突入です。まだ先は少し長いですがお付き合いいただけたら嬉しいです。 (2021年7月29日 18時) (レス) id: 2435145dc1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 更新を楽しみにまっていたので特別なご褒美をもらったぐらいに嬉しいです☆相も変わらず展開にドキドキしてしまいました。これからも楽しみにしています。 (2021年7月28日 23時) (レス) id: a21dcbeda6 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - にゃんこさん» いつもありがとうございます！久しぶりの更新だったのでかなりドキドキでしたが少しほっとしました。続きもお楽しみいただけますように。 (2021年7月28日 14時) (レス) id: 2435145dc1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 今回のお話も最高でした。ついにクライマックスが迫ってるのかと思うとドキドキです。これからも楽しみにしています。 (2021年7月28日 0時) (レス) id: a21dcbeda6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソル
| 作成日時：2021年7月5日 21時
