封印されていた記憶 (JK) ページ14
A「それなら諦める必要はなかったのでございますね…」
王「諦めるとは…？」
A「私はジョングク様と出会い恋に落ちました
ですがそれは絶対に叶わぬ想いなのだと…
それ故ジョングク様に酷い事を申したのでございます」
Aは申し訳なさそうな顔で俺を見た
王「そうなのか？
どんな事を申したのだ…？」
A「何度かジョングク様と共に時間を過ごした後私が外の世界に出されると決まり…
もう二度と会えなくなる故私の事は何もかも忘れてほしいと告げたのでございます
私は王族の人間…ジョングク様とは住む世界が違うのだと…」
あの頃の記憶が一気にクリアになっていく
だから俺はAの顔を忘れていた…？
きっと公主命だったから幼いながらも俺はそれに従ったんだ
王「お前はそんな事を申したのか？」
A「そうでもしないと私自身ジョングク様の事を忘れられないと思いました故…」
チョン内官「翁主様？
我が息子も同じ気持ちだったのでございますよ？
息子が何故私と共にこの王宮に来ていたとお思いですか？
それは翁主様に会いたかったからでございます」
そう…
俺は公主であるAに恋をしていた
Aに会いたくてアボジに無理を言って王宮に連れてきてもらっていたんだ
だけど公主命を受け素直にその全てを心の奥底に封印…
今になって思い出すなんて我ながら情けない
A「そうだったの…か？」
「そうだったみたい…です」
A「そうだったみたいとは…？」
「今の今まで忘れていて…
それもこれも公主命のせいかと…」
A「それならば責められぬな…」
「すみません…」
A「あの頃の想いは忘れておってもまた私の事を好いてくれたのだからもうよい」
「はい…翁主様…」
A「永久にそばにおってくれるな？」
「約束いたします」
Aは俺に抱きついてきて…
王様の目の前で抱きしめ返してもいいのか悩む
ぎこちない王族ごっこの俺たちを3人は苦笑いで見ていた
世子「全く…王様の前で…
しかもぎこちないにも程がある」
チョン内官「世子様…
良いではございませぬか」
慌てて俺から離れたAは真っ赤な顔で王様に頭を下げた
A「王様…
申し訳ありませぬ！」
王「良い良い
Aの幸せそうな顔を見る事が叶い私は満足だ
2人とも普段通りで良いのだぞ？」
とは言われても…
普段通りの俺たちを披露するなんてさすがに無理だ
だけどその片鱗は既に披露してしまった…
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にゃんこ(プロフ) - まさかの展開に驚きました！！ヒロインちゃんが女王になるとばかり思っていたのに。まさかのグクが！！それはそれで素敵だと思いました。また更に楽しみが出来ました。いつもありがとうございます☆ (2021年7月30日 6時) (
レス) id: a21dcbeda6 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - にゃんこさん» 雲の切れ間から月明かりが見えてきた感じの中、間もなく第三章突入です。まだ先は少し長いですがお付き合いいただけたら嬉しいです。 (2021年7月29日 18時) (レス) id: 2435145dc1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 更新を楽しみにまっていたので特別なご褒美をもらったぐらいに嬉しいです☆相も変わらず展開にドキドキしてしまいました。これからも楽しみにしています。 (2021年7月28日 23時) (レス) id: a21dcbeda6 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - にゃんこさん» いつもありがとうございます！久しぶりの更新だったのでかなりドキドキでしたが少しほっとしました。続きもお楽しみいただけますように。 (2021年7月28日 14時) (レス) id: 2435145dc1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 今回のお話も最高でした。ついにクライマックスが迫ってるのかと思うとドキドキです。これからも楽しみにしています。 (2021年7月28日 0時) (レス) id: a21dcbeda6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソル
| 作成日時：2021年7月5日 21時
