王女の男 −JK− 第二章

翁主様ではなく公主様　(JK) ページ21

怖い程の静けさのまま時が過ぎていく


それが嵐の前の静けさに感じられ落ち着かない日々を過ごしていた
だけどきっと王妃様は水面下で動いているに違いない


そして王妃様が何の動きも見せないまま1週間が経過…
俺は日本での仕事のため王宮を出た


勿論Aは俺たちに同行する事になってて…
今回Aの世話係として同行するのはチェ内官だ


2人とは空港で合流予定
空港のラウンジで2人の到着を待っていた



JN「A遅いね〜」


「そうですね
渋滞にはまったのかも知れません」


JH「あぁ…
確かに道路混んでたもんね」


「はい」


YG「で？
その後王宮内はどうなんだよ？」


「怖いくらい静まり返っています」


YG「荒らしの前の静けさ的な感じか？」


「その通りです
きっと近いうち何かが起こります」


JM「じゃあ日本ではゆっくりしな？」


「はい…そうします」


TH「翁主様も日本で少しでも休めるといいね
でも王宮に残る王様や世子様の事が少し心配」


「はい
でも2人にはチョン内官とイ尚宮がついているので…」


NJ「そうなると翁主様を守るのはジョングクの役目だね？」


「勿論です
自分の命にかえてでも守りますよ」


JN「…え…？」



ジニヒョンは遠くを見つめ目をぱちくりしている



「ジニヒョン…？
どうしたんですか？」


JN「Aではなく公主様…？
でもどうしてここに…？」



恐る恐るジニヒョンの視線を辿るとラウンジの入り口には公主様が立っていた
その後ろにはチェ内官…


公主様は微笑みながら俺たちの元に向かって来た



公主「ジョングク…待たせたな？」


「どうしてここに…？」


公主「翁主に頼まれたのだ」


「え…？」


公主「体調が悪いから自分の代わりにお前たちと日本に行ってほしいとな…
翁主はマネージャーのような仕事をしておったそうだな？
何故私に黙っておったのだ？
ま…今回は私がその役目を担ってやる
ありがたく思え」



嘘だ…
Aがそんな事を頼むはずがない


だけど今問い詰めても公主様は真実を話したりはしないだろう
それなら話を合わせておくまでだ



「そうですか…
とても心強いです」


公主「夫婦揃って海外とは新婚旅行のようだ
楽しみだな…」



公主様は微笑みながら窓から見える滑走路に目を向けた


嫌悪感に支配され公主様から視線を外すとチェ内官と目が合って…
チェ内官は目くばせをしてラウンジを出て行った


公主様にはトイレに行くと告げラウンジを出てチェ内官と合流した

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