Fate’s Smile -Yunho-

いい関係　(yunho) ページ24

やっと手に入れた俺の宝物はまだ幼子のようで滅茶苦茶愛しい


歩けるんだけどその足取りはまだどこかたどたどしくて…
そんな状態なのに渡韓してくれた事が嬉しくて堪らないんだ


暫くはソウルに居てくれる事になって…
俺が仕事の日は家事をこなしてくれている


俺的には無理してほしくないんだけどリハビリにもなるからやりたいって言って聞かないんだ
だから渋々受け入れたけど1人での外出だけは禁止にした


そんな生活も1ヶ月ほどが経過するとお互いを呼び捨てにし合うようになって…
やっとAも敬語を使わなくなった



A「ユノ？」


「ん？」


A「そろそろ日本に帰ろうかと思うんだけど…」


「え？ダメ！」



即答した俺を見てAは苦笑いを浮かべる



A「即答か…」


「だってダメだから…」


A「どうしてダメ？」


「遠距離恋愛は嫌」



なんて女々しい事を言い放った俺を見るAの目は点になった



A「ユノってある意味女子力高いよね？」


「でしょ？」


A「自慢げだし…」


「え？
褒めてくれたんじゃないの？」


A「褒めたつもりはないけど？」


「日本語って難しいね」


A「今更？」



Aは笑い出して…
俺までつられて笑って…
いい関係が築けてるな〜って嬉しくなる



A「で？
帰ってもいいよね？」


「だから…ダメだってば！」


A「ユノって大人なイメージだったのに違ったんだね…
子供みたい」


「それはAだって一緒でしょ？
結構ワガママ言うじゃん」


A「それはユノが甘やかすせいじゃん
ま…それは私にも言える事だけど…」



一理ある


俺たちはお互いを溺愛するあまりお互いを甘やかしてる
だけどさ…だからこそお互い素の自分を出せてるんだと思う

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