Fate’s Smile -Yunho-

愛しい人たち　(you) ページ14

激しい苦しみの末辿り着いた場所は山吹色の空間


これまでとは全く違い周りから聞こえる話し声は穏やかで…
その話の内容も希望に満ちていた


確実に何かが変わったようだ…



ユノ「Aさんは何色が好き？」



赤…
だって東方神起のカラーだから…
あと苺の色だしね



ユノ「ビギさん的にはやっぱ赤だよね？」



その通りです



チャミ「ビギさんだから赤が好き…ですか…
随分安易な考えですね〜」



チャンミンさん…？



チャミ「Aさん？
好きな色が赤じゃないのならちゃんとそう言った方がいいですよ？
そうでないとこの人は赤色の家を建てかねません」



赤色の家…？
落ち着かない事この上ないであろう事が容易に想像出来る


でも何故家の話？



ユノ「Aさんは赤が好き！っと…」


チャンミンさんの話を聞いてない？
マイペースユノさん発動？



ユノ「次の質問ね？
海と山…どっちが好き？」


チャミ「Aさん
海って答えてください？
そうでないと毎日登山並みの勢いで帰宅する破目になります！」



ぐらぐら体が揺れてるんだが…
チャンミンさんが揺らしてるの…？


って…嘘…
触覚が蘇ってる…？



ユノ「チャンミン！？
Aさんを揺らさないで！
その前に触れない！」



やっぱりそうなんだ…
じゃあ本当に感覚が戻った？



ユノ「疲れてるだろうしもう帰ったら？」


チャミ「邪魔者扱いですか？」


ユノ「うん」



何だか不穏な空気が漂ってる気がする
どうか気のせいであってほしい…



チャミ「Aさん？
目覚めたらこの人でなしではなく僕を選んだ方がいいですよ？」



私に既婚者を選べと…？
そもそも他人の物には全く興味がないのだが…



ユノ「何言ってんの！？
Aさんは俺がいいに決まってるでしょ！？」


チャミ「それはどうでしょう…？」


ユノ「Aさんはユノペン！」


チャミ「でもチャンミン溺愛の…ですよね？
一発逆転なんて朝飯前です」



ほくそ笑んでるチャンミンさんが容易に想像出来る私は根っからのビギさんのようだ


言い争ってる2人ですら愛しくて…
何だか凄く微笑ましいんだ

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