それぞれの役割 (You) ページ49
世子「では本題に移るとしよう
床入りの儀をどう乗り切るかだ…」
そう…それが一番の壁
そこを上手く乗り切らないと何も始まらない
イ尚宮「世子様…」
世子「イ尚宮…
何かいい案でもあるのか？」
イ尚宮「ジョングク様にはあれをお飲みいただかない方向で動くとして…
ですがそれだけでは弱すぎると思うのでございます
公主様の方にも何らかの手を打たねば…」
世子「確かにそうだな
だがどう手を打つと言うのだ？」
イ尚宮「床入りの儀の際に交わす酒に眠り薬を盛るのはいかがでしょう？
勿論公主様が口にする酒にだけ…
それで朝目覚めたら全てが終わっていたと言う状況を私が作り出します
床入りの儀の見張り役の私になら可能でございます故…」
世子「尚宮であるお前自ら手を汚すと…？」
イ尚宮「私にはもう怖い事など何もございませぬ
世子様…どうか私めにそのような命をお下しくださいませ」
世子様は刹那考え込んだ後頷いた
世子「良かろう
イ尚宮…そのように動いてくれ
だがこの事はあくまでも世子命である事は何があっても忘れるでないぞ？」
世子様の最後の言葉は世子命だから絶対に失敗するなと言う意味ではない
世子様は全てにおいて自分が責任を取ると言う事を暗に示した
万が一何か起こってもイ尚宮には何の責任も負わせないと…
その事に気付いたイ尚宮はまた目に涙を貯めながら頷いた
イ尚宮「このイ尚宮…しかと心得ました」
世子「チョン内官には特例でイ尚宮との見張り番を命じよう
イ尚宮に協力してやってくれ」
床入りの儀の際その場は男子禁制と言うのがこれまでの習わし…
だから特例なのだ
チョン内官「かしこまりました」
世子「ジョングクはミニョに気付かれぬよう優しい言葉でもかけておくが良い
ミニョがウトウトし始めたら襲う真似事でもしてやるのもいいかも知れぬな
そうしておけば目覚めた時にお前とそうなったのだと信じるであろう」
ジョングクは私を見た
何か言いたげな表情…
JK「A…」
やりたくない…
そう顔に書いてある
「頑張ったらご褒美あげるから頑張ろうか？」
JK「分かった…
ご褒美を楽しみに頑張ってみるよ」
ご褒美につられ笑顔を見せたジョングク…
その笑顔が可愛すぎて抱きしめてしまった
勿論3人は苦笑いで私たちを見ていた
でもこれが私に与えられた役割…
そんな気がするんだ
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ソル(プロフ) - にゃんこさん» はじめまして。レス遅くなりすみません。お読みいただき本当にありがとうございます。続きは徐々に公開していきますので気長にお待ちいただければと思います。これからもよろしくお願いします。 (2021年7月4日 0時) (
レス) id: 2435145dc1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - はじめまして。BTSさんのファンになって日が浅い新参ものです。とても素敵なお話ですね。続きが気になります☆続きが物凄く気になりながら今か今かと心待にしております。無理をなさらず頑張ってください。 (2021年6月29日 15時) (レス) id: a21dcbeda6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソル
| 作成日時：2021年3月31日 21時
