＊ (JN) ページ35
吐き気を訴えた事もあってAさんの退院は延期された
そして外が白み始めた頃カヨはロケに向かった
ユンギはずっとAさんの手を握り心配そうに見つめている
YG「ヒョン…？」
「ん？」
YG「ホテルに戻って少し休んでください
Aには俺がついているので…」
「大丈夫だ
それに俺が居た方がいいだろ？
Aさんが目覚めた時にユンギと2人きりだと気まずいだろうし…
お節介かも知れないけど…」
YG「ありがとうございます…
俺…本当は今も凄く怖いし辛くて1人になるのが怖いんです
Aが倒れた時Aを失うかも知れないと本気でそう感じて…」
「うん…」
YG「正直今も少しでも目を放したらその隙にAが消えてしまうんじゃないかって不安で…
だからヒョンが一緒に居てくれたら凄く心強いです」
「ユンギ…変わったな…」
ユンギは本当に変わった…
「前までのユンギだったら全部1人で何とかしようとしただろ？
辛い…怖い…不安って俺に話せるようになった事はこの上ない成長だと思う
いい意味で変わったよ」
YG「Aと約束したんです
本心は隠さないと…
例え今Aには聞こえていなくてもAの前では本心を隠したくないんです」
ユンギは愛しそうな目でAさんを見つめる
YG「A…？
俺が愛しているのはAだけなんだ
それだけは確かだから…
だから何があっても俺を1人にしないでくれ…」
ユンギはそう呟くと目を閉じた
それと入れ替わるようにAさんがゆっくりと目を開けた
俺と目が合ったAさんは微かに苦笑いを浮かべた
きっと全部聞いていたのだろう…
A「まるで私が死ぬみたいな言い方だね…」
ユンギはパチッと目を開けAさんを凝視
A「私はまだまだ死なないよ？」
YG「A…」
A「ユンギより先になんて死ねない
だってユンギは私が居ないと生きていけないんでしょ…？」
涙目のユンギは小さく何度も頷く
A「でも私は唯一無二な存在でありたい
ユンギの彼女は私だけじゃないと嫌なの
だからユンギとは一度離れたい…」
YG「それだけは絶対に嫌だ」
A「二度と会わないと言ってるんじゃないの
少しの間距離を置いて考えたいしカズに許しを請いたい…」
そんなのダメだ…
俺の心は警笛を鳴らし続けている
今離れたらAさんはきっとユンギの元には戻って来ない
だって亡くなったカズさんの許しを得る事なんて絶対に出来ないのだから…
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ソル(プロフ) - 74さん» はじめまして。お読みいただきありがとうございます。修正を終え次第全体公開に切り替えますので今しばらくお待ちくださいませ。 (2021年4月15日 19時) (
レス) id: 8f6691ead0 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - ぽぽさん» お読みいただきありがとうございます。修正を終え次第全体公開に切り替えますので今しばらくお待ちくださいませ。 (2021年4月15日 19時) (レス) id: 8f6691ead0 (このIDを非表示/違反報告)
74(プロフ) - はじめまして。奏楽しく読ませていただいています。第三章のパスワード教えていただけないでしょうか？ (2021年4月15日 13時) (レス) id: a2d39c6975 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。パスワードを教えていただけると嬉しいです。よろしくお願いします (2021年4月15日 8時) (レス) id: 44c81509b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソル
| 作成日時：2021年3月30日 1時
