250 takahisa ページ30
詩織「あーぁ、明日で2年生もおしまいかぁ、」
唯香「やばいね、あっという間に高校生活終わるね」
加「受験…」
増「うわー!シゲそれ言わないでー!」
A「あはは、」
終業式前日、高校2年生最後のお昼休み。
いつもみたいに机を並べて、他愛のないおしゃべりが続く。
増「シゲどうすんの、予備校とか通うの?」
加「えー、俺は別に、図書室でいいかなぁ」
気が付けば高校生活も残り1年。最近の俺たちの話題は専ら、進路について。
うちの高校は大学までエスカレーターで行ける制度になっていて、毎年学年の半分くらいはその大学に入学する。小山先輩も4月から、そこの経済学部の1年生。
俺らの第一志望も一応、その大学なんだけど、
増「まじかー自分でやるの?すげえなぁ。俺こわーい毎年落ちてるじゃん1割くらい、」
唯香「きゃー!それ言わないでー!」
加「唯香、今日から図書室で勉強始めよ。俺教えてあげるから」
唯香「そうする…」
増「シゲ、俺は」
加「知るか」
いくらエスカレーターとはいえ、点数が足りなかったらそれまで。毎年受験者の1割くらいは不合格だったりする。
…あんまり考えたくないけど、その可能性も十分あるんだよなぁ、俺。
「大村ー!食べ終わったら職員室!ちょっと手伝ってほしい案件が、」
その時、ドアの隙間から切羽詰まった顔した大野先生が、Aちゃんにヒラヒラ手を振った。
A「はいはい、あと5分で行けまーす、」
苦笑いして残りのお弁当を口に運ぶ彼女の横顔をついつい見てしまう。
あの日以来、2人きりでは話をしていない。
表面上は、普段と変わりない感じがする彼女。
増「…最近、なかったのにね、この時間の仕事。」
気が付いたらぽつりそんなことを呟いてしまって、言い終わってからちょっとまずかったかな、と思った。
A「そういえば…そーだね。」
Aちゃんは特に表情も変えずにそう言って、遠くを見た。視線の先にあるのは、窓際の後ろから2番目の席。
最近空っぽのままの、あいつの場所。
なんとなく、そのままみんなで黙り込んでしまって、沈黙が流れた。
1043人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆい(プロフ) - 通知が来て、久しぶりに読み返しました。lastがとてもきになります。どうか公開またはパスワードを教えていただけないでしょうか?? (2019年1月18日 22時) (レス) id: bc8f1d224d (このIDを非表示/違反報告)
ルナ#(プロフ) - last読みたいです。パスワード教えてください。お願いします。 (2017年3月26日 16時) (レス) id: 010ac9b730 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - 最終回だけパスワードかかってるんですか?あとで外れるんですか? (2017年3月26日 15時) (レス) id: 20501953db (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - スローモーションのlastのパスワードを教えてください!!お願いします!! (2017年3月26日 15時) (レス) id: ef8cab0c4e (このIDを非表示/違反報告)
志田梨奈(プロフ) - この作品のラストですが、パスワードを教えて頂きたいです。よろしくお願いします (2017年3月26日 15時) (レス) id: ff46e8fc7c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちゃみ | 作成日時:2017年2月5日 18時