泡恋マーメイドLast・・Kei.Ryosuke・・

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宏太「娘のAです。今日から薮家はこの3人になります！こんな俺たちですがこれからもよろしくお願いします！」

会場がどよめいた。えー！娘？もうそんな大きくなったの？かわいい！とあちこちから声が聞こえてきてだいぶ恥ずかしい。悪い気しないけど。かわいいはもっと言って。




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パパの挨拶で一旦一次会が終わった感じの雰囲気になり、カナさんのお友達や遠方から来てくれた人たちがパラパラと帰って行った。残ったのはお酒が強そうな、パパのサッカー部時代のお友達や後輩さんたちばかり。



「や、薮ちゃんに娘いるのは知ってたけどさ、もうこんな大きくなってたなんて知らなかったよ〜」

「今って学生？」

A「はい、大学生です」

「そうなんだ、かわいいね〜」



うっかり後輩さん達のグループに捕まってしまった。酔っ払ってる分距離が近いぞ。とはいえここは愛想良くしとかないと。めんどくさいけどニコニコ対応しつつ、チラッとカウンターを振り返ったけど涼介は相変わらず忙しそう。






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「でさぁ、こいつそれ以来全然出会いないの！Aちゃんこいつなんてどう？」

A「いや〜アハハ。出会いないんですか？かっこいいのに〜？」

「いや待って！薮先輩がお義父さんになっちゃうのはちょっと！」


流れで一緒に飲むことになっちゃって、パパのサッカー部時代のお友達？さんに、最近フラれたらしい後輩くんをさっきから全力でお勧めされている。度重なる合コンで無駄に鍛えられたスルースキルでニコニコしていたら、水無月ちゃんが追加の飲み物を運んできた。

「お待たせいたしました、生ビールのお客様…」

水無月ちゃんは今日も清楚可愛い。涼介の専門時代の後輩だという彼女は今はまだ学生さんだけど、将来的には自分のお店を開きたいんだって。

「カシスオレンジのお客様」

A「あ、ハーイ私、ってえ、何何何？」

グラスを取ろうとしたら後ろから手を掴まれた。
振り返ったら目の前に涼介の顔。

涼介「ごゆっくりどうぞ」

何その営業スマイル。
とろけるような笑顔とは裏腹にその手は力強く私の手を握り、ぐいぐいと引っ張っていく。
急な出来事に酔っ払ったお兄さん集団も一瞬ぽかんとして、それからなんだよ〜お前らそういうことかよ〜とかヒューヒューとか言い出してだいぶ恥ずかしい。水無月ちゃんが苦笑いしている。

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