泡恋マーメイドLast・・Kei.Ryosuke・・

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涼介「何っでそうなった…！いつからそうなった…！」

A「涼介が…、怒って私の前からいなくなっちゃったと思った時…、」




ぎゅう、と腕の力が強くなって、ほんの少し苦しい。すぐ近くで涼介がいつも付けてる甘い香り。
離れてた時間は僅かだったはずなのに、それがとても久しぶりに感じて、ほっとしたらまた涙が出た。



A「いなくなって初めて気付いた。



私、涼介がいないと、だめだった…！」



涼介「………、」



A「涼介…、」



涼介「何…？」



ばくばく、二つの鼓動が胸元で跳ね回る。
おそるおそる、今までうっすら思っていたけど敢えて考えないようにしていた事を口にしてみた。




A「…涼介ってもしかしてずっと前から私のこと好きだった？」



涼介はぽかん、と一瞬こちらを見つめ、それから急に笑い出した。




涼介「…お前な。そこは今から俺が言うとこだろ。順番ってもんがあんだろーが」

A「あれ、ごめん、間違えた。

で、でも今は、どうだか分かんないじゃん…！」

涼介「分かんないの？」

A「分かんないよ…！分かんなくなっちゃったの…！」




彼は私の涙目をふーん？と楽しそうに見つめた。



涼介「そっか…、そうなんだ…なーんだ」






伏せた目が、そのまま近付いてくる。
少し伸びてきた彼の前髪が、さらりとこめかみの辺りに触れて、




あ、くる。と目を瞑って委ねた先で、唇が重なった。






涼介「まだ分かんない？」






鼻と鼻がくっついたまんま、すぐ側で響く甘い声。返事をしようと薄く開いた唇が、またすぐ彼ので塞がれた。

　



A「ん…りょ…すけ、ちゃんと、言って…？」





唇はちゅ、ちゅ、と何度も触れたり離れたり。合間でなんとか息をして彼からの言葉を持っているのに、キスは深くなる一方で、完全に飲み込まれて夢中になった。

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